【天体・惑星・無重力…】宇宙を題材にしたオススメ漫画・厳選22作品を一挙にご紹介！

これまで人類は遠い宇宙に想いを馳せ、さまざまな手段で調査を行ってきました。遥か彼方で輝く星々や夜空に浮かぶ月、眩しく照らす太陽などを見て宇宙にどんな世界が広がっているのか、ふと想像した記憶もあるでしょう。

そこで、本記事では数ある宇宙をテーマにした漫画の中から、絶対に読んでおきたい「宇宙漫画」を厳選22作品ご紹介していきたいと思います！

現実とリンクするものから、空想が止まらなくなるようなSFものまで幅広く紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

※宇宙を題材にした漫画だけではなく、全てのジャンルから面白いおすすめ漫画を選びたい方はこちら👇

【厳選120作品】面白い超おすすめ漫画ランキング！2024年版・元書店員がジャンル別に厳選しました！

2024年1月1日

そして宇宙漫画を読むための電子書籍ストアは【満足度No.1ストア】ブックライブがおすすめ👇

それでは、宇宙漫画の紹介に移りたいと思います！

宇宙を題材にした漫画22作品
おすすめ宇宙漫画22選・まとめ

宇宙を題材にした漫画22作品

早速、宇宙を題材にした漫画を22作品紹介します。

作品の内容や見どころについて簡潔にまとめたので、ぜひ読みたい漫画を決めるのに役立ててみて下さいね！

宇宙漫画①：『宇宙兄弟』小山宙哉（講談社）

2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる！　本格兄弟宇宙漫画発進！　幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/23840/vol_no/001

やっぱり王道はこれ！「宇宙兄弟」は、宇宙飛行士になるという夢に挫折した兄・六太が、もう一度宇宙飛行士を目指す物語です。

将来の夢を約束しあった弟・日々人が宇宙飛行士として活躍する手前、兄としての劣等感を抱えながらも死に物狂いでチャンスに喰らいつく姿に感動します。

宇宙飛行士になるには、どういった試験に合格する必要があるのか細かく描かれているため、宇宙を目指すことの厳しさを六太を通して学べるのが魅力です。

また月面開発がどのように行われるのかなど、宇宙へのロマンが詰まった作品と言えるでしょう。

宇宙漫画②：『テラフォーマーズ』貴家悠（集英社）

「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」　西暦2599年──。火星のテラフォーミングが進行し、その地表は一面の苔とある生物で覆われていた。そして、選ばれし15人の若者達は重要任務の遂行を期待され、有人宇宙船『バグズ2号』に搭乗し、火星へと向かう。かの地で彼らを待つ、想定外の進化を遂げた生物の正体とは…!?

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/206769/vol_no/001

「テラフォーマーズ」は火星を舞台にしたSF系バトル漫画です。

本作の見所は、異常繁殖したゴキブリに占拠された火星を取り戻すために、人間が虫の特性を取り込んで戦うという斬新なストーリー。

キャラクターごとに取り込んだ昆虫が異なるため、多種多様な闘い方を楽しめます。

昆虫の特性についても細かく描写があるため、虫に詳しくない方でも知識として生態を知ることができ、楽しめるでしょう。

凶悪すぎるゴキブリに人類が勝てる日は来るのか？裏で糸を引く何者かの陰謀の香りにも注目です。

宇宙漫画③：『銀河鉄道999』松本零士（小学館）

1000年もの間生きることができる機械の体を夢見る少年・星野鉄郎とその母親。しかし、機械伯爵の人間狩りにより母親は殺されてしまう。逃げ延びた鉄郎も吹雪の中、力尽き倒れてしまうが、謎の美女・メーテルによって助けられる。しかもメーテルは、自分と同行してくれれば、ただで機械の体を手に入れることができる星・アンドロメダへ行く“銀河鉄道９９９”の乗車パスもくれると言うのだった（第１話）。▼鉄郎たちを乗せ、アンドロメダへの長い長い旅が始まった銀河鉄道９９９が、最初に停車駅したのは火星。かつては地球の植民星として栄えた火星も、現在はどこまでも廃墟が続く寂しい地となっていた。鉄郎は、火星に住む娘・フレーメの案内で、かつての都・大シルチスへ向かうのだが…（第２話）。

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/327375/vol_no/001

「銀河鉄道999」は銀河を走る鉄道に乗り、終着駅・アンドロメダ星を目指す物語。

見どころとなるのは旅の過程で主人公の鉄朗が異なる環境や考え方を持つ人々と出会い、成長していく過程です。

永遠の命得るためにアンドロメダ星を目指す主人公が出会いを通じ、葛藤を抱えながら「本当の幸せ」について考える姿はとても胸に響きます。

ストーリーは基本的に1話完結型なので読みやすく、お気に入りの星を見つける楽しみがあります。

昔の作品ではありますが、現代でも色褪せない名作のひとつです。

宇宙漫画④：『プラネテス』幸村誠（講談社）

SFニュースタンダード登場!!　400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙（そら）は人の強さを試す。

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/22090/vol_no/001

「プラネテス」は宇宙のゴミ拾い（スペースデブリ）として働く主人公の成長を描いた漫画です。

見どころとなるのは、今後宇宙開発が進むとどんな世界が待っているんだろう？という想像が、近未来を舞台にリアルかつコミカルに描かれているところ。

各キャラクターの掘り下げも素晴らしく、それぞれの人生観やその主軸となるバックグラウンドなどもしっかりと描き、ヒューマンドラマとしても見どころ満載です。

人間とは何か？どう生きるべきなのか？といった哲学的な話をじっくり考えるきっかけにもなるでしょう。

宇宙漫画⑤：『宇宙めし！』日向なつお（小学館）

宇宙に届け！ロマンあふれる宇宙食開発記！――宇宙に、行きたい。近付きたい。低い身長を理由に、宇宙飛行士を諦めた主人公・久世晴可（ルビ：くぜはるか）は、就職活動中、「JAXA」（宇宙航空研究開発機構）の「誰もが行ける宇宙を目指して」というキャッチコピーを目にし、自分の夢を思い出す。そうしてJAXAに入社した晴可が配属されたのは、なんと「宇宙食開発グループ」！「宇宙食」という未知の分野に触れ、戸惑う晴可だったが、「食」が宇宙飛行士達の「幸せ」を生み出すことを知り・・・銀河を超える、極上の幸せ（ルビ：宇宙食）を作り、宇宙に届けるまでのロマンあふれる奮闘劇！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/611302/vol_no/001

本作は、宇宙をテーマにした漫画の中でも”宇宙食”に焦点を置いた作品です。

実は宇宙食には制約が多く、味は濃いめかつ塩分控えめで、常温での長期保存が大前提。さらには食べ物の形・重量・パッケージなども限られます。

そういった制約の中で宇宙食がどのように考案・開発されていくのか、実際にJAXAや食品メーカーに取材を行い、忠実に描写しているのが見どころです。

宇宙漫画⑥：『プラネットガール』大石日々（小学館）

遠い星から現れた少女との日常系SF冒険譚遠い星から現れた少女と出会ってはじまる、日常系SFアドベンチャー！！宇宙船造船所の技師として働く砂鉄は、15年前の惑星探査時に遭難した父の死の真相を求めていた。彼は中学生の時に身を寄せた安島造船所で姉同然のマキ達と家族のように暮らす日々だが、父の事故を再現する実験をやめられない…。そんな彼の元にある日、父の宇宙船のデブリと思しき作業船が持ち込まれる。この船内にいた迷子の宇宙人ソラを、父の眠る星に送り届けると決意する砂鉄だが…！？

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/672505/vol_no/001

「プラネットガール」は地球外生命体との日常と、ミステリー要素が掛け合わさった漫画です。

主人公・砂鉄は15年前に事故にあった宇宙船「アルカディア」の乗組員の息子で、エンジニアとして働くかたわら、長年アルカディアの事故の真相を追い続けていました。

ある日、アルカディアの一部とされる作業船が回収され、調査の依頼を受けた砂鉄は、機体の中で眠っている地球外生命体を発見します。

地球外生命体と事故の繋がり、国家の陰謀など、SF要素をうまく現代に落とし込んだ漫画で、先の気になる展開続きです。

宇宙漫画⑦：『彼方のアストラ』篠原健太（集英社）

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!?　近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/384048/vol_no/001

「彼方のアストラ」は惑星キャンプに行くはずが、突如現れた謎の球体によって宇宙空間へ放り出された学生たちのサバイバル生活を描く物語。

偶然見つけた無人の宇宙船に乗り込むことで一命を取り留めるも、通信機が壊されていたり、意図的に飛ばされた疑惑が浮上したりと不可解な出来事が頻発します。

宇宙空間で繰り広げられる緊迫感ある緻密なストーリー構成と、気の抜けるようなギャグの塩梅が素晴らしく、心動かされる名作です。

宇宙漫画⑧：『星の案内人』上村五十鈴（芳文社）

旅先で人生にも道にも迷ってしまった糸子さん。彼女が見つけたのは「小宇宙」と名前がついた建物。その扉を開けると、そこには私設のプラネタリウムが広がっていて…。プラネタリウムを舞台に繰り広げられる人と空の優しい物語。

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/322716/vol_no/001

「星の案内人」は、宇宙というテーマの中から、星や星座に焦点を当てた漫画です。

物語は1話完結型で、舞台となるプラネタリウム「小宇宙」を訪れた人々が星や星座にまつわる話を通じて傷を癒し成長していくストーリーとなっています。

各話ごとに星座の解説があるため天文学の知識が増えるのはもちろん、ヒューマンドラマとしても読み応えがある作品です。

優しい絵柄にほっこりと癒されるので、人生の中でふと立ち止まりたくなったときや、優しい気持ちになりたいときに読んでみてください。

宇宙漫画⑨：『小惑星に挑む』あさりよしとお（白泉社）

宇宙とロケットを描かせたらこの人!「楽園」誌上で発表された著者お得意の科学まんが的なテイストも加味した小惑星イトカワへの無人探査機の大冒険。

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/249332/vol_no/001

「小惑星に挑む」は、実在の小惑星探査機はやぶさ（初号機）のエピソードを題材にした漫画です。

当時どのような問題があったのか、どうやって解決し、はやぶさの帰還に至ったのか、事実に沿って描かれているだけなのに、任務を全うしようとする懸命さに思わず感情移入してしまいます。

物語は異星の文明調査のためにやってきた異星人視点で描かれ、丁寧に解説を交えているのも特徴のひとつ。

宇宙に興味を持ち始めたばかりの宇宙ビギナーの方も読みやすい作品です。

宇宙漫画⑩：『宇宙戦艦ヤマト』松本零士（eBookJapan Plus）

西暦2199年。地球は外宇宙からの侵略者・ガミラスの遊星爆弾によって滅亡の危機に瀕していた!　もはや滅亡を待つだけかと思われた地球人類のもとに、惑星イスカンダルより通信カプセルが届く。カプセルには「放射能除去装置・コスモクリーナーをイスカンダルまでとりにきなさい」というメッセージと、ガミラスの戦艦に対抗できる波動エンジンの設計図が入っていた。設計図をもとに宇宙戦艦ヤマトを完成させた人類は、イスカンダルに向け、今、ヤマトを発進させる!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/288139/vol_no/001

「宇宙戦艦ヤマト」は戦争を題材にしたSF漫画です。

日本海軍の戦艦大和を改造した宇宙戦艦ヤマトに乗って数々の困難を乗り越えていくというストーリーがとにかく熱く、内容の濃さにも圧倒されます。

無謀に思えるような困難に直面しても決して諦めず、最後は必ず勝つと信じて進み続ける粘り強さに勇気をもらえる作品です。

戦艦の描き込みも細かいため、メカニック好きにもたまりません。

宇宙漫画⑪：『宙のまにまに』柏原麻実（講談社）

この町には昔、悪魔がいた……。かつて暮らした町に引っ越し高校生になった朔(さく)。そこへ恐怖のハイテンション幼なじみ・美星(みほし)が再び現れた！　読書好きの朔の穏やかで知的な時間が一瞬で打ち破られる！　気が付いたら、朔は創部間もない天文部の一員になっていたのだった――!!　天空に輝く美しい星。仲間と見ればもっときれい！　清く明るい天文部グラフィティ!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/27000/vol_no/001

「宙のまにまに」は、天文部を舞台にした漫画です。

主人公の朔は、高校で再会した幼馴染・みーちゃんに押し切られる形で存続の危うい天文部に入部します。

部費の予算が足りないため望遠鏡などの立派な機器はありませんが、あの手この手で天体観測を楽しもうとする姿が微笑ましく、空を見上げたくなる作品です。

また学園ものらしい、主人公を取り巻くピュアな恋愛模様も描かれていて、それぞれの恋の行く末からも目が離せません。

宇宙漫画⑫：『ぼくらのよあけ』今井哲也（講談社）

2010年、地球に“SH3・アールヴィル彗星”が接近した。時は流れ2038年、夏。宇宙大好き小学生、沢渡（さわたり）ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現したそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか？」団地経由の宇宙行き、大スケールの極秘ミッションが始まった！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/215721/vol_no/001

「ぼくらのよあけ」はかつて東京都杉並区に存在した、阿佐ヶ谷団地を舞台とするSF漫画。

主人公の少年は団地の屋上で28年の眠りから覚めた宇宙船と出会い、宇宙船の修理を依頼されます。

現代よりも少し技術が進化した近未来的な光景と、見覚えのある日常がとても自然に融合していて、フィクションなのに、どこか懐かしい感情が湧いてくる作品です。

決して純粋無垢ではない子ども時代の描写や、子ども目線での葛藤なども丁寧に描かれており、危なっかしさのある少年たちの成長譚も見どころとなっています。

宇宙漫画⑬：『星を継ぐもの』星野之宣（小学館）

SF文学の金字塔に新解釈を加えて漫画化！時空を超えるミステリー！西暦205X年、月で深紅の宇宙服をまとった死体が発見された。だが、どれほど歴史をさかのぼっても該当者は見当たらない。そして誰も予見しない驚愕の事実が浮かび上がる。遺体はなんと5万年も前のものと鑑定されたのだ！ネアンデルタール人やクロマニョン人が毛皮や石器を身に着けていた5万年前に、月に宇宙服を着た人が！？SF文学界の巨星・ホーガンの名作を、漫画界の巨星・星野之宣が独自の解釈を加えて描く！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/625459/vol_no/001

「星を継ぐもの」は、イギリスのSF作家ジェイムズ・P・ホーガンの小説に、星野之宣ならではの解釈を交えて漫画化した本格派SF作品です。

月面で発見された”死亡推定時期が5万年前の人間らしきもの”の発見を皮切りに、人類の生い立ちや月の起源などに対するSF視点での仮説が繰り広げられます。

専門家たちによる必死の研究の裏で着々と進行する秘密裏の計画など、二重三重にも楽しめるストーリー構成が見どころです。

宇宙漫画⑭：『11人いる！』萩尾望都（小学館）

宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた!　さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか?　萩尾望都のSF代表作。

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/269351/vol_no/001

「11人いる！」は宇宙空間を舞台にしたミステリーSF漫画です。

物語の主人公になるのは、宇宙船白号で53日間生きのびるという最終テストに挑む学生たち。しかしいざ宇宙船に乗り込むと、1チーム10人のはずが、なぜか11人いることに気づきます。

11人目の正体は誰なのか、そして試験の行く末は？といったミステリーのドキドキ感には、続きを急くこと間違いなし。

異なる文化や生活環境を抱えた学生たちがときに衝突しつつも、トラブル解決のために力を合わせる姿が爽快です。

宇宙漫画⑮：『土星マンション』岩岡ヒサエ（小学館）

地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代。中学卒業を迎えた少年・ミツは、地球の35、000メートル上空で周囲をめぐる、上層・中層・下層からなる巨大な建造物・リングシステムで産まれ育った。卒業と同時に亡き父と同じ職業「リングシステムの窓を拭く仕事」に就いたミツは、父の死に対する疑念を抱きながら、超ベテランのパートナー・仁とコンビを組むことに…

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/183346/vol_no/001

「土星マンション」は、地球が保護区となったあとの世界を描く物語です。

本作の見どころは地球上には人間が住めなくなり、人類は地球をぐるっと囲む、土星の輪っかのようなリングの中で生活しているという類を見ない設定にあります。

主人公は輪っかを外側、つまりは宇宙空間に出て拭く仕事に就いていて、命懸けで仕事をしながら建物の外から垣間見える人間模様に想いを馳せる日々。

絵のタッチや物語の雰囲気はほのぼのしている一方で、社会格差への反発やまだ見ぬ世界への憧れといった感情が丁寧に描かれており、心揺さぶられるエピソードが満載です。

宇宙漫画⑯：『我らコンタクティ』森田るい（講談社）

冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力!だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む!いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/60007790/vol_no/001

「我らコンタクティ」は、ロクでもない女主人公が、かつての同級生を利用してロケット開発で一儲けしようとすることから始まります。

本作の見どころとなるのは、技術的な問題はもちろん、そもそも成功したとして合法なのか？発射場所は？など、障害にぶつかりながらも試行錯誤する2人の姿。

特別な技術もない民間人が、宇宙人に映画を見せるためにロケットを飛ばそうとするなんて、一般論で言えばありえない展開です。

ですが、そんな実現不可能に思える夢でも、真っ直ぐゴールだけを夢見て諦めない主人公たちの姿にエールを貰えることでしょう。

宇宙漫画⑰：『バビロンまでは何光年？』道満晴明（秋田書店）

消滅した地球の生き残りのバブを含める3人組がポンコツ宇宙船で旅をする。ロマン広がる果てなき宇宙で、地球の記憶を求め星から星へ。性に望郷に家族愛。そして旅を続けたその先で知る事実は…!? 宇宙・地球・お台場。壮大だけどなんだか身近な、心に刺さるSF彷徨記!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/644160/vol_no/001

「バビロンまでは何光年？」は消滅した地球の生き残り・バブが奇妙な仲間たちとともにポンコツ宇宙船で星々を旅する漫画です。

主人公のバブは記憶喪失で、地球消滅の真相や、自分だけが生き残った理由について、わずかな記憶やヒントを頼りに解き明かそうと奮闘します。

見どころは星ごとに異なる文化、性、環境などに戸惑いつつも、下ネタやブラックジョークを交えながらテンポよく進んでいく1話完結型のストーリー。

物語を読み進めていくうちに物語同士が点と点で繋がっていき、鮮やかにタイトル回収する手腕には、あっと驚かされるでしょう。

宇宙漫画⑱：『キャプテンハーロック〜次元航海〜』嶋星光壱・松本零士（秋田書店）

地球侵略を策謀するマゾーン。腐りきった地球、そこでこれに立ち向かう闘う魂を持った男は、無法者と言われた宇宙海賊だった…。全世界の熱い声援をうけ、ハーロックが船出する!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/323607/vol_no/001

「キャプテンハーロック〜次元航海〜」は、地球を捨てた無法者として広域指名手配を受ける宇宙海賊・ハーロックが、仲間と共に地球侵略を企む異星人マゾーンと戦う物語。

見どころは、腐りきった地球を救う価値があるのかと時に葛藤しながらも自分の信念を貫き、真っ向から敵と立ち向かうハーロックたち海賊団の生き様です。

指名手配という厳しい立場に置かれながらも、仲間を信じて手を取り合う姿には惚れ惚れすること間違いなし。

物語の中で少しずつ解き明かされていく異星人マゾーンの正体や、激しい戦いの行く末にも注目です。

宇宙漫画⑲：『宇宙戦艦ティラミス』伊藤亰・宮川サトシ（新潮社）

宇宙暦０１５６年、地球連邦政府と宇宙移民との抗争は激化していた。戦局を打開する為、地球連邦は新鋭宇宙軍用艦「ティラミス」を出航させる――。ティラミスの若きエース、スバル・イチノセは、眉目秀麗、成績優秀な天才パイロット。……だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、いつも専用機・汎用人型機動兵器デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる奴で……。孤独のコックピットギャグ、出撃!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/374611/vol_no/001

「宇宙戦艦ティラミス」は、宇宙空間を舞台にしたギャグコメディです。

繊細なタッチが真面目な戦隊モノを彷彿とさせるのを横目に繰り広げられるのは、コックピット内で繰り広げられるシュールなギャグの数々。

主人公はいわずもがな、その他の登場人物も癖が強く、思わずクスッと笑ってしまうエピソードが盛りだくさんです。

真面目なのかシリアスなのかわからない独特な世界観は、一度読み始めるとクセになるでしょう。

宇宙漫画⑳：『ふたつのスピカ』柳沼行（KADOKAWA）

宇宙飛行士を夢見る女の子の、ちょっと切ないSFファンタジー！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/150108/vol_no/001

「ふたつのスピカ」は、主人公・アスミと共に宇宙飛行士を目指す少年少女たちの成長と友情を描いたSF漫画。

登場人物の抱える背景や心理描写が丁寧で、小さな別れを繰り返して成長していくエピソードひとつひとつが胸に染み渡ります。

アスミにしか見えないライオンさんとの穏やかなやり取りも心地よく、心が暖かくなる作品です。

宇宙漫画㉑：『ＥＤＥＮＳ　ＺＥＲＯ』真島ヒロ（講談社）

夢の国･グランベルで機械たちと暮らす少年･シキは、100年ぶりの来国者となる動画配信者の少女･レベッカと青猫のハッピーに出会う。すぐさま意気投合し、”友達”となったシキたち…この小さな出会いが、彼らの｢運命｣を大きく変えていく!! まだ見ぬ世界に夢を乗せ、少年と少女と青猫の、果てしない冒険が始まった!!

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/60010440/vol_no/001

「ＥＤＥＮＳ　ＺＥＲＯ」は機械の国で暮らしていた唯一の人間・シキが、別惑星からやってきた少女・レベッカと共に宇宙を旅する物語。

登場人物たちのハツラツとした性格がパワフルで、友情や絆に焦点を当てたストーリーが王道ながらも親しみやすく、厚みのある内容となっています。

心を持ったアンドロイドや進化したガジェットなどの近未来的な描写へのワクワク感や、シキの重力を操る能力、時の巻き戻った星などのSFファンタジーな要素も見どころです。

宇宙漫画㉒：『チ。−地球の運動について−』

動かせ　歴史を　心を　運命を　――星を。舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった―― 命を捨てても曲げられない信念があるか？　世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか？　アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語！！　ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ！！

引用：https://booklive.jp/product/index/title_id/877412/vol_no/001

本作は、地球や他の惑星が太陽を中心に回っているという今では当たり前である地動説が”異端思考”として扱われていた頃の物語です。

舞台となる15世紀のヨーロッパでは、異端思考を持つ者は拷問され、最悪の場合は火炙りの刑に処されるリスクさえありました。

そんな中でも、地動説を信じた者たちが命をかけて真理を追い求める姿には胸が打たれます。

信じたいものを最後まで貫き通そうとする強さと、地動説の美しさに魅了される作品です。