【楽器別!おすすめ音楽漫画30選】胸アツ演奏シーンに引き込まれる!!

最近サックスを始めた友達の影響で、僕も何か楽器を始めたくてソワソワした毎日を過ごしていました。
けど「お金かかるしなあ」「不器用だし、、、」そんな風に考えてなかなか始めることができず。。。
そこで、とりあえずモチベーションをあげるために!!と思い、主要な音楽漫画を読み漁りました!

既読のものから初めて読むものまで多種多様の音楽漫画を読みましたが、どれも胸が熱くなりますね!
というわけで今回は、楽器の種類別におすすめの音楽漫画を30選に厳選して紹介していきます!!

 

楽器別!おすすめ音楽漫画 厳選30作品!

音楽漫画のアイキャッチ画像

それでは早速、楽器別におすすめの音楽漫画を30作品を紹介していきます!!
複数の楽器が登場する漫画は、主人公の演奏する楽器で分類していきます!

「ピアノ」が題材のおすすめ音楽漫画!

まずは超ポピュラーな楽器、ピアノが題材の漫画を紹介していきます!

ピアノの画像

『坂道のアポロン』小玉ユキ(小学館)

JAZZが繋いだ淡く切ない青春の行方は!

『坂道のアポロン』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

ジャズを通じて西見薫と川渕千太郎が友情を深めてゆく青春物語。
意地やプライドから幾度となくすれ違っては、その度にジャズが2人をつなぎ合わせ、その絆を更に強固なものにしてゆく。そんな過程が繊細に描かれていきます。
むかし自分が学生だった頃を振り返って、自分にもこんな時代があったな、と暖かさと切なさで胸がいっぱいになる作品です。

『坂道のアポロン』のセッションシーン
参照:https://hon-hikidashi.jp/enjoy/47080/

相手を思いやるがために傷つけてしまう不器用な彼らと、そんな2人を見守る律子とのなんだかぎこちない恋模様も、見所の一つ。
そしてクールな主人公、西見薫がカワイイ。
律子から「メガネかけとったら気付かんけどきれいな顔しとるとね」と言われ、翌日から律子の前ではちょくちょくメガネを外す薫ですが、律子からは「よくメガネ外したりかけたりするねぇ なんで?」と言われる始末。
律子のその鈍感さは、もはや気付かないフリをしているのでは?と疑ってしまうほどです。笑
好きと伝えるだけの勇気は無い薫の、ささやかなアピール。萌えます。

ちょっとしたワンシーンも甘酸っぱく、そしてほろ苦く、繊細に描かれている作品です。
アニメ化・映画化もしている名作。この漫画が名作と呼ばれる理由が、読めばきっとわかるはず!

 『坂道のアポロン』を読む 

 

『ピアノの森』一色まこと(講談社)

森のピアノに選ばれた少年は、何の為にピアノを弾くのか。

『ピアノの森』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★☆☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

森の中に捨てられたピアノと共に育った少年、一ノ瀬海が、ライバルや恩師など様々な人との関わり合いの中で、音楽家としても人間としても成長していく物語です。
海は、森の端と呼ばれる風俗街のような場所で生まれ育っており、母親は水商売で生計を立てています。
そんな環境の中で育っている海ですが、森に捨てられたピアノを弾くのが毎日の日課となっており、一度聴いた曲は弾けてしまったり、ほんのわずかな調律のズレを聴き分けられたりなど、とてもいい耳を持っている様子。
そんな海の隠れた才能が、転入生で父親が天才ピアニストである雨宮修平や、元天才ピアニストで現在は小学校の音楽教師である阿字野壮介に発見されることで、彼の運命の歯車は少しずつ動き出していきます。

登場人物一人ひとりがそれぞれの事情や過去、そして想いを秘めており、そんな中で成長していく海。
そしてそれぞれが抱えるものを一つずつ乗り越えていく登場人物たち。
紆余曲折ありながらも、少しずつ前に進む姿は感動的です。
エリートである雨宮と気ままに弾いてきた海。
そんな二人がピアノを通して仲を深め、ときにはいがみ合い、ピアノのライバルとして、そして友人としてお互いに成長していくのもこの作品の魅力です。
キャラの濃い登場人物たちと、心揺さぶるストーリーで構成されている超オススメ音楽漫画。

完結後、アニメ化もされている人気作品です!是非読んでみてください!

 『ピアノの森』を読む 

 

『四月は君の嘘』新川直司(講談社)

音色が本当に聴こえてくるような圧倒的描写!

『四月は君の嘘』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

かつて神童と言われた中学生ピアニスト、有馬公正。
しかし過去のトラウマから、現在は自分の弾いた音を聴き取ることができません。
そんな彼と、同い年で自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりの出会い、そして音楽が紡ぐ青春が描かれています。

まず最初に注目して欲しいのは、音の出ない漫画において、これほどまでに音楽を感じることができる描写がされている漫画はそうそうないということ。
迫力のある演奏シーンが特徴的な名作はありますが、この作品は迫力だけでなく、美しさすら感じられます。
そして演奏シーンがとても美しく感じられるのは、演奏が登場人物たちの心情描写の役割を担っているからだと思います。

『四月は君の嘘』の演奏シーン
参照:https://busi-base.com/your-lie-in-april

音楽と感情は切り離せないものとよく言われますが、この漫画は音無しで、それを丁寧に体現している漫画だと言えるでしょう。
それくらいリアリティ溢れる音楽を体感できるところがおすすめなのです。

また、他人、自分自身、そして音楽と真剣に向き合うあまりに生じる理想とのズレや葛藤が痛いほど描かれており、その繊細さもまた魅力となっています。
そして、ラストシーン。作品タイトルの意味が明かされたとき、涙なしには読めない感動が待っています。

ワンピースの作者、尾田栄一郎も嫉妬したほどの名作、ぜひ読んでみてください!

 『四月は君の嘘』を読む 

 

『ルードウィヒ・B』手塚治虫(手塚プロダクション)

日本が誇る漫画家、手塚治虫の絶筆作品

『ルードウィヒ・B』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

このお話は、ある貴族の男の子が生まれるところから始まります。
フランツと名付けられたその男の子は、出生時の事情や父親との関わりの中で、ルードウィヒという名の全ての人物を恨むようになってしまいます。
そして、また別の場所では音楽の才能を持った男の子が生まれます。
それがルードウィヒ・ヴァン・ベートーベンです。
彼は彼でまた、貴族を嫌うように育っていきます。

ある日、新聞で天才ピアニストの少年の記事を見かけたフランツは、その少年の名がルードウィヒであることに気づき、一方的に恨みます。
そしてそこから、彼らの運命が動き出していきます。

この作品は、一見ベートーベンが主人公のように思えますが、実はフランツももう1人の主人公なのでは、と思います。
物語が彼の出生から始まったり、彼目線で描かれたりなど、彼を中心に物語が動いていくこともあるので、2人分の視点から楽しむことができます。
また、ベートーベンとフランツの対立には、単純な恨み辛みだけでなく、平民と貴族という関係性や、音楽という文化は誰のものなのかという問題が描かれています。
ただただ史実に沿った伝記物という訳ではなく、フィクションを盛り込みながら音楽を庶民のものにしたベートーベンというキャラクターを描いています。

と、ちょっと小難しい感じになってしまいましたが、要するにさすが手塚治虫。。。ってことです。笑 

フィクション込みなので歴史の勉強にはならないかもしれませんが、ベートーベンという人間について知るには持って来いの作品だと思います。
手塚治虫が執筆途中で亡くなってしまったため未完なのが本当に残念です。。。
とはいえ、途中まででも非常に楽しめる作品ですので、オススメです!

 『ルードウィヒ・B』を読む 

 

『いつもポケットにショパン』くらもちふさこ(集英社)

朝ドラ『半分、青い。』にも登場!繊細な演奏シーンが魅力の少女漫画

『いつもポケットにショパン』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

国際的なピアニストの娘の麻子と、かつては天才型のピアニストだった母を持つきしんちゃんは、とても仲がよく、一緒に先生のところにピアノのレッスンに行っています。
麻子は出来ないことやわからないことを母親に聞きますが、母親は自分で考えて自分でやりなさい、と言って教えてくれず、そんな母親のことがあまり好きではありません。
きしんちゃんときしんちゃんの母親と3人で遊んだり出かけたりするなど、母親よりもきしんちゃん一家に心を寄せていきます。

しかし、きしんちゃんはピアノを学ぶ為に、ドイツに行ってしまいます。
手紙を待つ麻子ですが、母親が動揺してゴミ箱に捨てた夕刊で、きしんちゃんと彼の母親が列車事故に合ったことを知ります。
そしてそこから、麻子やきしんちゃん、そして彼女らの家族も関係する複雑な因縁に巻き込まれていくこととなります。

この作品の見所は、まず第一に、麻子の成長でしょう。
感情表現があまり得意ではない麻子でしたが、担当の先生の指導のもと、自分自身で曲を解釈して感情を表現できるようになっていきます。
自己の独自のスタイルを自分で探し、表現していくに伴って、ピアノの才能もどんどん開花していきます。
そして才能を開花させていく麻子に辛く当たるきしんちゃん。
昔はとても仲が良かった二人ですが、何が彼女らの関係を変えてしまったのか、今後どうなっていくのか、という点もこの作品の面白いところです。

そして、もう一つこの作品の特徴として挙げられることは、演奏シーンに音符や擬音を一切使っていないことです。
大半の音楽漫画では、演奏シーンは効果音や音符が使われており、音楽そのものを視覚的に表現しています。
しかしこの作品では、キャラクターの表情や仕草など、ほんの些細な部分で巧みに表現されています。
何も描かれていない演奏シーンもありますが、全く違和感を感じないほど、その他の部分が繊細に描かれています。

ストーリーがしっかりしていて、大人でも楽しめる作品ですので、初見の方にも、既読の方にもオススメです!

 『いつもポケットにショパン』を読む 

 

『あのこにもらった音楽』勝田文(白泉社)

幼なじみで歳の差夫婦が織りなすゆるゆる日常譚

『あのこにもらった音楽』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★☆☆☆

リアリティ:★★★☆☆

音楽の知識:★☆☆☆☆

おすすめポイント

この漫画の特徴はなんといってもゆるい雰囲気。
母親を早くに亡くした梅子は、母の友人が営む梅木旅館に引き取られ、育てられます。
その梅子と、小さい頃から才能あふれるピアニストであった旅館の息子、蔵之助。蔵之助は梅子と一緒に遊んだり、梅子に子守唄を弾いてあげたりするなど、2人は兄弟同然に育ちます。

そんな2人は、梅子の父親が梅子を引き取りにきたことをきっかけに結婚。
そこから2人の結婚生活が始まります。
梅子は母親を亡くして父親も音信不通。
蔵之助もショパンコンクール優勝を期待されるほどの腕前でしたが、不慮の事故でピアニストの道を絶たれてしまうなど、境遇だけ見れば不幸な2人。
しかし、そんな空気を感じさせないほどゆるく、そして強く生きる2人の姿はとても微笑ましいです。

衝撃を受ける展開が待っている様な作品ではありませんが、のんびりしていて、それでいてちょっとした甘酸っぱさや不思議な心地よさを感じたい方にはピッタリの作品です!
短編が1冊にぎゅっと詰まった作品なので、ライトに楽しめますよ!

 『あのこにもらった音楽』を読む 

 

『のだめカンタービレ』二ノ宮知子(講談社)

アニメ・ドラマ・映画化までされた超人気音楽漫画!

『のだめカンタービレ』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

才能があって努力もする、だけど俺様キャラが玉に瑕な千秋と、天才だけどめちゃくちゃ変人なのだめのドタバタラブコメディです。
めちゃくちゃ音楽の才能があって海外で音楽を学びたい千秋ですが、飛行機が怖くて日本を出られず、大学で腐っていました。
そんなとき、超変人ピアニストののだめと出会います。

のだめに懐かれた千秋は毎日振り回されて、のだめに罵詈雑言を浴びせまくってますが、彼女と過ごしていく中で音楽も、人間的にも成長していきます。
そしてのだめも才能溢れる千秋に引っ張られ、才能に磨きをかけていきます。
そして更に変なバイオリニストに懐かれたりなど、のだめと出会ってから千秋の日常は波乱の毎日に変わります。

『のだめカンタービレ』の演奏シーン
この作品の特徴は、超個性的登場人物たちです。

日常生活は超だらしないし、奇声をあげるし、常識がないしでめちゃくちゃなのだめですが、ピアノを弾かせると独創的で人の心を掴む演奏をします。
一方千秋も、俺様キャラで才能溢れる音楽家なのに、飛行機に乗れなくて海外進出できないなど、2人ともギャップが凄すぎます。笑

他の登場人物たちも、それぞれが強烈な個性を持っていて、見ていて飽きません。
そしてキャラの濃さだけでなく、ストーリーもしっかりしていて、それぞれが様々な苦悩や葛藤を抱えながらも、それらを乗り越え少しずつ成長していきます。

笑えて泣けて、感情が大忙しになること間違いなしな作品です!

 『のだめカンタービレ』を読む 

 

 

「弦楽器」が題材のおすすめ音楽漫画!

 

主人公は天才肌が多め?! ここからは弦楽器のおすすめ音楽漫画をご紹介!

弦楽器の画像

『青のオーケストラ』阿久井真(小学館)

今しか出せない音を、青春の1ページに。

『青のオーケストラ』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

世界的なプロバイオリニストの父親を持つハジメは、バイオリンに嫌な思い出があって弾くのを辞めてしまいます。
そんな彼は、バイオリン初心者の女の子、秋音律子との出会いをきっかけに、再びバイオリンにのめり込んでいきます。
秋音にバイオリンを教えることになったハジメは最初は悪態をつきますが、少しずつ彼女のことを知り、心を開いていきます。
そして、バイオリンと再び向き合い始めたハジメは、高校入学を機にオーケストラ部に入ることに。

『青のオーケストラ』の演奏シーン
参照:http://xn--suzuco-9d4et936e.net/entry/aooke-comic-free/

これまでハジメはずっと1人で演奏していましたが、オーケストラ部に入ったことで、部活の仲間と共に演奏することになります。
みんなで1つの音楽を奏でることの難しさ、そして素晴らしさを知ります。
ライバルと呼べる存在との出会いもあり、どんどん成長していくハジメ。
持てる時間の全てを部活に費やし全員で1つの目標に向かっていき、日々少しずつ少しずつ前へと進んでいく、そんな青春時代を思い起こさせてくれます。

主人公以外の登場人物についても、一人ひとりの抱えているものを非常に丁寧に描いており、どのキャラクターも応援したくなります!

頑張ったあの頃の気持ちが甦る、青春音楽漫画です!

 『青のオーケストラ』を読む 

 

『マエストロ』さそうあきら(双葉社)

謎のジジイは天才指揮者!?

『マエストロ』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★★★★

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

スポンサーの連続倒産により一度は解散した中央交響楽団。
オーケストラのコンサートマスターだった香坂のもとに、ある一通の手紙が届きます。
それは、オーケストラ再結成の手紙。
しかし、誰がスポンサーなのか、事務局はどこかなど、わからないことばかりで訝しみます。
そして指揮者の欄には天道徹三郎とありますが、全く聞いたことのない無名の指揮者の様子。
不安に感じつつも練習場所として指定された場所に赴くと、なんとそこは小さな工場。

そしてその工場の老人が天道徹三郎だったのです。
素人だと思われた天道徹三郎ですが、彼の指揮は今までにないくらオーケストラの演奏を迫力のあるものに変えてしまうほどすごいものでした。彼は一体何者なのか、という疑問が浮かびますが、そこには意外な事実が。

伏線なども上手く張られており、ストーリーが非常によく出来ています。

謎が明らかになり、その後迎える最後の演奏シーンは感動ものです。
この作品は群像劇のような形になっており、一人ひとりの物語が丁寧に描かれているため、それぞれどんな思いで演奏しているのか想像しやすく、自然と感情移入してしまいます。

そして天道というキャラクターの濃さ。
彼は口が悪く高圧的なジジイで、下ネタもひどいですが、指揮者としての力量は確かです。
そしてそれぞれ事情や問題を抱えるオーケストラのメンバーたちの演奏も瞬く間にガラッと変えてしまいます。
逆に彼自身が抱えるものはなんなのか、というのも非常に気になるポイントです。

松坂桃李主演で映画化もされている、非常に見所の多い作品です!

 『マエストロ』を読む 

 

『花音』さいとうちほ(小学館)

父を探してバイオリニストを目指す少女の成長譚

『花音』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★☆☆☆

おすすめポイント

モンゴルで母親と二人でホテルを運営する少女、花音。
彼女にはバイオリンの才能があって、我流でまだまだ荒いですが、人の心を動かす力があります。
そんな彼女と、日本の新人作曲家、天童が出会い、花音の運命が動き出します。彼女には父親がおらず、唯一の家族であった母親も亡くなってしまいます。

しかし、母親が死ぬ直前に、父親は音楽家としてどこかで生きていると言い残します。
一流のバイオリニストとして有名になって父親に会うため、花音は天童に連れられて日本で本格的にバイオリンを勉強することになります。
花音の父親は誰なのか、というのがこの作品において最も大きな謎として物語が展開してくのですが、そこには衝撃の真実が。

ドラマチックなストーリーで展開に起伏があり、読者を飽きさせません。
そして父親の謎を追いながらバイオリニストとして成長していく花音、そんな彼女を支える二人の男の存在など、彼女を取り巻く人間関係からも目が離せません。

賛否両論ありますが、終わり方も音楽家としての決意が伝わってくるもので、最後まで花音の成長が描かれています。
成長あり、ロマンスあり、そしてストーリーのよくできたドラマチックな作品です!

 『花音』を読む 

 

『G線上のあなたと私』いくえみ綾(集英社)

初心者×3人+美人講師、大人のバイオリン教室の恋の行方は!?

『G線上のあなたと私』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★★★★

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

25歳、元OLの小暮也映子が酔狂でバイオリン教室に通い始めるところから始まる物語。
也映子は、寿退社の当日に婚約者から婚約破棄されてしまいます。
そんな中、暇とお金を持て余した也映子は大人のバイオリン教室に通うことにします。
様々な出来事を経て、そこで出会う人たちとの関係性や、也映子を取り巻く人間関係が動いていきます。

この作品が音楽漫画として珍しいのは、すごい才能があったり、練習の鬼でメキメキ上達したり、プロの音楽家や有名コンクールの賞を目指していたりするわけでは無いということ。
特にやる気や才能に満ち溢れているわけでは無く、なんとなくバイオリンを始めた也映子。

『G線上のあなたと私』のコマ画像

しかし、そこで出会う人々との関わりや、身の丈に合ったバイオリンの目標・ちょっとしたコンサートに向けての練習、そんな些細なことたちが也映子の心境に変化を与えていきます。
音楽の持つ力、音楽によって始まる縁、侮れません。

2019年には波瑠さん主演でドラマ化もされている人気作品で、原作は終始ユルーい雰囲気でほのぼのとしていて読みやすく、さくっと楽しめるのでオススメです!

 『G線上のあなたと私』を読む 

 

『ましろのおと』羅川真里茂(講談社)

天才三味線奏者の少年、自分の音を探して上京!?

『ましろのおと』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★☆☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

祖父にずっと津軽三味線を教わってきた雪ですが、祖父の死後、自分の音を見つけるために一人で青森から東京に出てきます。
そして東京での様々な出会いによって少しずつ自分の音を見つけていきます。
あまり積極的に人と関わらず、話し方もぶっきらぼうで冷たく聞こえてしまう雪ですが、根は真面目で心優しく、大切なことのためならアツくなれる一面も持っています。

自分の好きなこと、やりたいことに真摯に向き合い、深く探り、潜っていく雪の姿は、めちゃくちゃかっこいいです。

『ましろのおと』の演奏シーン

そして少しずつ周りとの関係性も変わってきて、自分の音が見つかり始めます。
仲間との些細な瞬間にそう感じてしまう雪を見て、青春ってこんな感じだったな、と懐かしい感覚も。

そして何より演奏シーンの迫力が素晴らしい。
三味線のとてつもなく迫力のある力強い音が絵から聞こえてきます。

そして演奏シーンに情景描写を入れているのもポイント。奏者が、その曲を演奏しているときにイメージしているものを絵として直接表現しているので、曲の内容がダイレクトに伝わってきます。
三味線の演奏聴いたことないよっていう人は多いかもしれませんが、この作品を読むとYtubeで検索して聴きたくなりますよ!!笑

そのくらい、三味線の魅力が伝わってくる漫画です!!

 『ましろのおと』を読む 

 

『この音とまれ!』アミュー(集英社)

廃部寸前の箏曲部に入部してきたのは、巷で噂の不良少年!?

『この音とまれ!』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

どっからどう見ても札付きの不良のチカと、地味で真面目な唯一の箏曲部員の武蔵。そんな正反対のような二人が出会い、琴を中心に彼らの青春が動き出します。

この作品は登場人物のキャラのギャップがめちゃくちゃいいです。
どう見ても悪いやつで、めちゃくちゃな不良として避けられているチカ。
だけど実はすごくいいやつで、暴力も意味なくふるっているわけではなく、人を助けようとした結果であり、ただ不器用なだけなのです。

見た目や行動から非常に誤解を受けやすいチカですが、琴を壊してしまったことで琴を弾く資格がないと言われてしまった時は、自分で琴の修理をすることで償おうとするなど、根は真っ直ぐで、すごく応援したくなります。

『この音とまれ!』の入部シーン

また一方で武蔵もギャップが半端ないです。
普段は地味で頼りない部長ですが、ここぞという場面では自分を曲げず、言うことは言う、やることはやるという芯の強さを持っています。
部長という責任やプレッシャーのある立場にいる分、優しさや芯の強さが際立つシーンも多く、武蔵カッコ良すぎやろ、、、って何回思わされたことか。

対照的な二人が主人公なのでそれぞれのキャラもわかりやすく、非常に読みやすい作品なのでオススメです!!

 『この音とまれ!』を読む 

 

 

「管楽器」が題材のおすすめ音楽漫画!

真っ直ぐな主人公が生み出す、力強い音色に圧倒される! 管楽器が主役のおすすめ漫画をご紹介します!

管楽器の画像

『BLUE GIANT』石塚真一(小学館)

誰もが熱くなれる青春音楽漫画の筆頭!

『BLUE GIANT』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★★

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

言わずと知れた名作、BLUE GIANT。

一人の青年、宮本大が、世界一のサックス奏者を目指す物語です。

自分の夢を叶えるために、大は運や人間関係など、実力以外の様々なものを味方につけて突き進んでいきます。
ご都合主義的な展開というわけではなく、大は自分に正直で、一直線に突っ走る熱い男なので、必然的に周りの人を惹きつけていきます。

『BLUE GIANT』の演奏シーン
参照:https://nek654-yurulife.com/entry/bluegiant-review/

読んでいると、ついつい応援したくなってしまいます。

演奏シーンは非常に迫力があり、ジャズの激しさ、力強さや、大の必死さ、ひたむきさがありありと伝わってきます。
巻末には未来の大の姿を周囲の人物が語っているおまけが描かれており、現在の大の姿とのギャップがどう埋まっていくのか、非常に楽しみです。

音楽好きや青春モノ好きにオススメです!!

 『BLUE GIANT』を読む 

 

『BLUE GIANT SUPREME』石塚真一(小学館)

主人公ダイの海外での成長を描いた、大人気『BLUE GIANT』の続編!

『BLUE GIANT SUPREME』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★☆☆☆

おすすめポイント

上で紹介した『BLUE GIANT』の続編です。

主人公の大が単身ヨーロッパに旅立ち、己を磨いていきます!

己の身とサックス一つで海外に挑戦する大、やっぱり熱い男です。
こちらの作品にも前作同様、巻末におまけがついて+αで楽しめます!
今後、大がどう成長していくのか、世界に羽ばたくことができるのか、先の展開から目が離せません!

 『BLUE GIANT SUPREME』を読む 

 

『青空エール』河原和音(集英社)

吹部×野球部の爽やか王道青春漫画!!

『青空エール』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★☆☆☆

おすすめポイント

野球部、吹奏楽部、共に強豪として有名な学校に入学した少女、小野つばさ。
つばさは自分に自信がなくいつも下を向いていましたが、野球部の男の子、山田大介との出会いで、少しずつ前向きに成長していきます。

なんといってもつばさが素直すぎて、全力で応援したくなります!
初心者ながらひたむきに練習し続ける姿は、これぞ青春って感じです。

『青空エール』の告白シーン

また、そんなつばさを応援する山田くんのセリフがカッコ良すぎる。
前向きな人がくれるパワーというのはめちゃめちゃ偉大だな、と。

そんな山田くんを、ブラスバンドの応援で返していくつばさ。
一方的な関係でなく、お互いに支え合っている姿が素敵です!

真っ直ぐな言葉で応援する山田くんと、それに対して真っ直ぐな心で返していくつばさ。爽やかすぎて最高です!

 『青空エール』を読む 

 

『SOUL CATCHER(S)』神海英雄(集英社)

友情・努力・勝利の三要素を兼ね備えた異色の音楽漫画!

『SOUL CATCHER(S)』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

心が見える能力を持つ高校生、神峰翔太。

見ることはできても変えることはできず、自分の能力が疎ましく他人と関わらないようにしてきました。

しかし、たまたま刻阪響が演奏しているサックスの音を聴いたとき、彼の音に心を「掴む」能力があることを知ります。

彼と出会ったことによって自分の眼の能力に意味を見出し、吹奏楽部で指揮者として刻阪や他の部員と共に心を掴む演奏を目指していくことになります。

心が見えるという設定の通り実際に心の形が描かれているのですが、それぞれが抱える悩みや信条、バックグラウンドなどが反映されており、形は様々で非常に面白いです。

心が動くその前後で形が変化するため、どんな心がどんな風に変化したのかに着目するのもいいかも。

また、心が見える能力以外にも色調などの共感覚などが登場し、登場人物たちが実際に音を見ている場合があるので、音符が手のような形状になって心を掴んだり獣のようになって他の音を食ったりなど、演奏シーンが非常に独特で迫力があります。

「心」がメインで扱われているため、登場人物たちが本気でぶつかり合う展開も魅力。

仲間、ライバル、そして心に響くセリフなど、少年漫画の王道展開を吹奏楽で表現した心が熱くなる作品です!

 『SOUL CATCHER(S)』を読む 

 

 

主人公が「歌声」で勝負するおすすめ音楽漫画!

声だって音楽には欠かせない楽器のひとつ! 主人公がヴォーカルのオススメ音楽漫画をご紹介します!

ボーカルの画像

『少年ノート』鎌谷悠希(講談社)

合唱とオペラの道を志す、エンジェルボイスの純粋少年

『少年ノート』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

音に非常に敏感な少年、由多香は天性の美しい歌声を持ったボーイソプラノ。
彼はみんなと共に歌う合唱が大好きで、中学校に入学すると同時に、合唱部に入部します。
彼の歌声は他の部員にも影響を与え、合唱部はコンクールの金賞を目指すことに。
しかし、彼の歌声に目をつけた音楽科の先生によって、オペラの道に誘われます。

どっちもやりたい由多香は、オペラに時間を割くことを部員に咎められ、先生からは熱烈な勧誘を受け、板挟みで混乱し、その場で嘔吐してしまいます。
しかし、由多香が合唱にこだわる理由を聞いた部活の仲間は、由多香がオペラも合唱もやることに理解を示し、応援してくれます。

そしてまた一丸となって、コンクールの金賞を目指していきます。

『少年ノート』の歌唱シーン

この作品は絵が非常に美しく、声変わり前のあやうい声質や、思春期特有の心の不安定さを、非常に繊細なタッチで描いています。
歌のシーンは情景描写や心理描写が特に美しく描かれており、思わず引き込まれてしまいます。

音を愛する繊細な心を持つ由多香が、今後どのように成長していくのか、そして周囲との関わり方の変化にも注目してほしい作品です!

 『少年ノート』を読む 

 

『プライド』一条ゆかり(集英社)

オペラ歌手を目指す二人の少女の愛憎劇

『プライド』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★☆☆☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★☆☆☆

おすすめポイント

物語の主人公は、オペラ歌手を目指す二人の少女。

二人の性格は正反対で、お金持ちでお嬢様・プライドも高いけど根は素直で技術のある麻見史緒と、ひどい家庭環境で育ち裏表のある性格だけど歌に感情を込めるのが得意な緑川萌が、オペラ歌手や男を巡って周囲を巻き込みながら競い合っていくドロドロの音楽愛憎劇です。

この作品は人間関係が非常に繊細に描かれており、キャラクターの生い立ちや性格も丁寧に描写されています。

真逆の環境で育ち、真逆の性格である二人だからこそ、それぞれの良いところや悪いところ、想いや悩みなどが繊細にそして大胆に浮かび上がり、物語にグッと引き込まれていきます。

華やかな業界の裏の部分が描かれいているので、ドロドロとした人間関係や感情が多く描かれていますが、妬む側・妬まれる側のどちらにも感情移入ができるほどリアルに表現されており、複雑な人間関係が自分のことのように感じられてドキドキ。

昼ドラ顔負けのドロドロとした世界観が好きな方は非常に楽しめる作品です!

 『プライド』を読む 

 

『オトノハコ』岩岡ヒサエ(講談社)

成り行きで入った合唱部でのほのぼの青春学園ストーリー

『オトノハコ』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★☆☆☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

自分の声にコンプレックスを抱える高校生の少女、田辺きみ。

だけど、高校に入学してからずっと、毎日聴こえてくる合唱部の歌声が気になって仕方ありません。

変な声と言われたこともあり自分の声に自信のないきみですが、部長の熱さに惹かれて入部することに。

人数の少ない弱小合唱部ですが、コンクールを目指して練習に励んでいく高校生の姿を描いた作品です。

登場人物の数は少ないですが、一人ひとりのキャラが非常に濃いです!

それぞれみんな個性が強く、変人部長やゆるっとした雰囲気のピアニストなど、特徴的で魅力的なキャラばかり。

コンプレックスやダメなところもしっかり描かれており、キャラクターから人間味を感じられます。

そして絵柄ととてもマッチした、ほのぼのとしていてリアルな青春が非常に心地いいです!

ドラマチックな展開はありませんが、こんな青春あったな、部活っていいな、と懐かしい学生時代を思い起こさせてくれる作品です。

フワッとした雰囲気で心があったかくなる青春漫画が好きな人にオススメです!

 『オトノハコ』を読む 

 

「バンド」が題材のおすすめ音楽漫画!

楽器別とは少し違いますが、バンドマンを描いた漫画は非常に多いです。ここからは、バンドがテーマのおすすめ音楽漫画をご紹介していきます!

バンドマンの写真

 

『NANAーナナー』矢沢あい(集英社)

波乱万丈な人生の中で成長していく二人のナナの行先は…

『NANAーナナー』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★☆☆☆

おすすめポイント

この作品は、二人のナナが偶然出会うところから物語が展開していきます。
彼氏の上京を追いかけて新幹線に乗った小松奈々は、車内で偶然知り合った大崎ナナと、ひょんなことからルームメイトに。
そこから奈々は大崎ナナの所属するバンド、BLACK STONESのメンバーとも知り合い、音楽業界、そして複雑な人間関係に巻き込まれていくことになります。

インディーズからメジャーデビューまでの過程やスキャンダルなど、音楽業界ならではの苦悩や葛藤がリアルに描かれているのがこの作品の特徴です。
そしてバンド活動においてついてまわる人間関係。
この作品は特に人間関係が複雑で、些細なことで人間関係が崩れたり、逆に好意を持ったりなど、非常に繊細に、リアルに描かれています。

そして要所要所で際立つ人の心の弱さが、読者の心にも突き刺さります。
音楽業界の波乱万丈さ、そして対照的に、人の心の機微を丁寧に描いた作品で、非常に読み応えがあります。

作者急病のため、現在は休載中ですが、テレビアニメ・実写映画化もされた超人気作品です!

 『NANAーナナー』を読む 

 

『BECK』ハロルド作石(講談社)

バンド漫画の金字塔!

『BECK』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★★★★

おすすめポイント

なんの変哲も無くこれといった特徴もない、ただの普通の高校生、田中幸雄(コユキ)は、そんな自分の平凡な生活が嫌でした。
いつもと違うことをしようとしても空回りするばかりで上手くいきません。
そんなとき、ひょんなことから超天才ギタリストの南竜介と出会います。
カリスマ的な雰囲気を持ち、自分とは違う、平凡じゃない人生を送る竜介に憧れて、少しずつ仲良くなっていきます。
そしてある日、竜介がバンドメンバーを探しているとき、コユキに歌わせてみると、思わぬ才能が、、、といった感じです。

『BECK』のバンドシーン
参照:https://www.anomaly3-movie.com/entry/Sing_Street

自分には何も無いと悩んでみたり、いや実は何かすごい才能があるんだと思ってみたり、皆さんも1度はそんな想いを抱いたことがあるのではないでしょうか。
コユキもそんな想いを抱えた超普通の一般人で、だからこそ共感性が非常に高く、そんな彼が悩み苦しみながら壁を乗り越え、バンドマンとして成功していく姿は、まるで自分のことかのように感じてしまいます。

演奏シーンも素晴らしく、没入感がクセになります。
また、コユキをめぐる2人の女の子との物語も展開されるなど、恋愛的要素も含まれており、要素が盛り沢山で全然飽きません!

音楽漫画の金字塔とも言える作品です!

 『BECK』を読む 

 

『けいおん!』かきふらい(芳文社)

可愛い女子高生のゆるゆる音楽青春漫画!!

『けいおん!』の表紙

人間ドラマ:★★☆☆☆

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★★★★

音楽の知識:★★★★☆

おすすめポイント

私立桜が丘女子高等学校の軽音部は、部員数ゼロで廃部寸前。
そんな軽音部を再興させるために、田井中律が発起人となり、メンバーを集めていきます。
そしてそこに、部活動に入る部活が決まらず、軽音部を「軽い音楽をする部活」と思い込んだ平沢唯が加入します。
唯の入部で廃部を免れた軽音部は、ゼロから活動をスタートさせていきます。

主人公の唯は完全な音楽初心者で、軽音楽のことも全く理解していません。
そのため、音楽の知識がない、軽音楽に全く興味がない読者でも、唯が軽音楽を学んでのめり込んでいくのにあわせて軽音楽の世界に引き込まれていきます!
そしてなにより、可愛い女子高生たちが繰り広げる緩い日常が心地よい!

女子高生4人といういかにも青春といった設定で、ゼロから部活を始めて練習を重ね、文化祭に向かって突っ走っていく姿は、こんな青春を送りたかったと思わせてくれます。

一方で、劇中で交わされる会話のボケの多さ、ゆるさにハマってしまいます。
可愛いキャラ、緩くてリアルな青春、軽音楽の世界と、魅力満載の作品です!

 『けいおん!』を読む 

 

『バジーノイズ』むつき潤(小学館)

現代の若者の感覚を繊細に描いたバンド漫画

『バジーノイズ』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★★

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

主人公はシンプルな生活を好む若者、清澄。

彼は「すきなもんいっこ、あればいい」と考えていて、音楽だけを趣味として楽しんで、他のことには興味がないミニマリストです。

そんな彼はマンションの管理人をしていて、ひょんなことからマンションの住人で承認欲求の塊のような女・潮(うしお)と関わっていく事になり、そこから彼のシンプルな日常は崩れていきます。

この作品の主人公である清澄は、さとり世代と言われる現代の若者をよく表しています。

一人でパソコンでネットから音楽を聴いたり、曲を自作して自室で楽しんだりと非常に現代的な音楽の楽しみ方をしている清澄ですが、自分の中で完結していて誰かと音楽を共有しようとか誰かに曲を聴いてほしいとかじゃありません。

音楽が好きだからという理由で、その考え方でさえ非常にシンプルです。

その曲を二人で世に広めていこうと潮が働きかけてくるわけですが、清澄は他人に広める事に興味はないと言います。

それでいて、潮に曲を褒められると嬉しくなったりするなど、心の奥底には承認欲求がある様子。

悟ったような諦めたような日常で、少し自分が認められた気がするとそれはそれで嬉しくなってしまう清澄の感情には、現代の若者の心情が非常にリアルに、そして繊細に投影されているように思います。

若い世代には非常に共感性の高い物語なのではないでしょうか。

そしてもう一つの見所は、感情や音の表現がシンプルかつ美しい事。

清澄がネガティブな感情の時には黒いもやが出て、音楽が流れている時は効果音などはなく白い光が描かれます。

絵自体が非常にシンプルに描かれている漫画ですが、だからこそ感情や音をわかりやすく視覚的に楽しむことができます。

音の描写や心理描写が非常に素晴らしいこの作品、オススメです!

 『バジーノイズ』を読む 

 

『ウッドストック』浅田有皆(新潮社)

ネットで超話題のバンドの正体は…!?

『ウッドストック』の表紙

人間ドラマ:★★★☆☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

ネットで話題となっているバンド、チャーリー。

彼らはホームページで楽曲を配信していますが、その正体不明を知る者はいません。

街中で多くの人の話題にあがるほど噂になっているチャーリですが、なんとその正体は運送業者で配達員として働く内気で冴えない青年、楽。

家で一人で複数の楽器を演奏し、音を重ねて曲を作っていたのです。

そんな楽が、同僚のベーシストや配達先のライブハウスのドラマーと出会って、バンドマンとしての道を歩み出していきます。

最初は、こんなヤツが作ってるなんて知られたら皆がチャーリーを聞かなくなってしまうとまで考えるほど自分に自身のない楽ですが、周囲の人の音楽や音楽に対する姿勢に触れて少しずつ変わっていきます。

一人で家で演奏していた楽がバンドマンとして成長していく姿はアツいです。才能が世に認められていく展開にゾクゾクします。

そして他の登場人物も非常に個性的で、思ったことは言わないと気が済まないヤツだったり、気が強く鉄拳制裁も辞さないメンバーなど、一癖も二癖もあるキャラばかり。

強烈なメンバーとの絡みには思わず笑ってしまいます。

内気な青年がバンドの世界で揉まれながらビッグになっていく胸熱な作品です!

 『ウッドストック』を読む 

 

『ソラニン』浅野いにお(小学館)

社会に対する苦悩、葛藤、そして抵抗をリアルに描いた切ない青春の物語

『ソラニン』の表紙

人間ドラマ:★★★★★

演奏シーン:★★★☆☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★☆☆☆☆

おすすめポイント

主人公の芽衣子はOA機器メーカーで2年目社員として働くOL。

新聞社の下請け会社でバイトとして働きながら細々とバンド活動を続ける彼氏の種田と同棲しています。

なんでも「まぁいいや」と自分を納得させて片付けてしまうことに嫌気がさして会社をやめてしまいますが、種田との生活のなかで何度も喧嘩しながらも小さな幸せを感じながらだらっとした日常を過ごしていきます。

この作品はそんな緩い日常の中で主人公たちが、自分はこれでいいのか、本当にやりたいことはこれなのか、という自問自答が繰り返される作品です。

モラトリアムにおける苦しさや切なさ、そして小さな希望など、些細な日常におけるリアルな心情が非常に繊細に描かれています。

夢を追い続けるのか、現実と折り合いをつけて大人になって生きていくのか、どうしようもなく存在し続ける葛藤に共感すること間違いなしです!

現代の若者でも、もうすでに大人になっている方でも、誰もが一度は抱えた思いに心動かされ考えさせられる淡く切ない青春群像劇。

作品と同名の主題歌をアジカンが担当して映画化もされている非常に有名な作品なので、ぜひ読んでみてください!

 『ソラニン』を読む 

 

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』作画:長田悠幸/原作:町田一八(スクウェア・エニックス)

地味な教員に取り憑いたのは、伝説のミュージシャン!?

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』の表紙

人間ドラマ:★★★☆☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★☆☆☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

地味で冴えない高校教員の本田紫織は、生徒に名前すら覚えてもらえないほど存在感がありません。

家に帰っても姉妹に、お姉ちゃんのような人生は送りたくないと言われてしまう始末。

そんな彼女はある日、アフロのヘンなおじさんの霊に出会ったことで人生が思わぬ方向に進んでいきます。

首の裏に突然できたジャックに、ヘンなおじさんことジミヘンがギターを接続すると体を乗っ取られるなど少しファンタジー的な要素もありますが、出会いをきっかけに自分の本当にやりたかったバンド活動に打ち込んでいく主人公の姿は、まさに青春そのもの。

ジミヘンの、自らの魂の叫び(ブルース)に従えという教えも心に突き刺さります。

演奏シーンも非常に迫力があり、心の底からギターの演奏を楽しんでいる姿は爽快感マックス!

普段は地味な先生がギターを持つとファンキーになる、そのギャップがたまりません。

夢や本当にやりたいことに向かっていけない人に勇気を与えてくれる作品です!

 『SHIORI EXPERIENCE』を読む 

 

『Eから弾きな。』佐々木拓丸(講談社)

27歳ギター初心者が、一からロックにのめりこむ!!

『Eから弾きな。』の表紙

人間ドラマ:★★★☆☆

演奏シーン:★★★★★

リアリティ:★★★☆☆

音楽の知識:★★★★★

おすすめポイント

主人公の神谷三蔵は、無職で家賃を滞納していたが、やっとの思いで武藤ビルメンテナンスの正社員に。

しかし、そんな彼の前に武藤史子という少女が現れて、無理矢理バンドメンバーとして加入させられます。

彼女が社長の娘であることを知り、会社をクビになることを恐れて仕方なくギターを練習することになり、1ヶ月後にはライブ出演が控えていていることを聞かされて…。

初心者の三蔵が、(最初は嫌々ですが)ギターの練習に励みロックにのめりこむにつれて、音楽を知らない読者でも同じ感覚でのめり込んでいってしまいます。

それでいて出てくる知識が非常にマニアックで、なんのこっちゃわからんようでなんだかわかるような知識が非常に詳しく書かれてるので、音楽を知ってる人も飽きずに楽しめる作品です。

また、ライブシーンはとてもダイナミックに描かれており、ベースの重低音や激しいギターの音、ライブ会場の熱気などが大迫力で視覚化されています。

素人・玄人関係なく楽しめる工夫がされたおすすめのバンド漫画です!

 『Eから弾きな。』を読む 

 

『日々ロック』榎屋克優(集英社)

熱く泥臭い少年のロックンロールがクセになる!

『日々ロック』の表紙

人間ドラマ:★★★★☆

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★★☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

スポーツも勉強もできないいじめられっ子の高校生、日々沼拓郎。

ですが、ロックを愛するアツい心だけは負けません。

音楽にたっぷりの情熱を注いで、ロックンローラーとして日々成長していく物語です。

この物語は、単なる青春音楽漫画ではありません。

わかる人にはわかる音楽が評価されるとか、埋もれた才能が見出されていくような音楽漫画はたくさんありますが、日々沼は本当に上手くないのです。

だけど、自分の感情や情熱を吐き出すように熱く歌うその姿はロックンロールそのもの。

めちゃくちゃかっこ悪い主人公だけど、誰かに評価されなくてもひたすら自分の中のロックにしたがって歌い続ける、そんな泥臭さがガツンときます。

拓郎のガムシャラなアツさに加えて、登場人物たちのムチャクチャな行動も魅力の一つ。

日々沼は演奏中に下を脱いでしまう癖があったり、バンドメンバーの草壁は学園祭ライブ中の体育館にショベルカーで突っ込んで破壊したり、とんでもない奇行や予想外の展開にお腹を抱えて笑ってしまいます。

文字通り、体当たりロックという呼び名がふさわしい!笑

絵に少し癖がありますが、野村周平主演で映画化もされている良作です!

 『日々ロック』を読む 

 

『なでしこドレミソラ』みやびあきの(芳文社)

高校デビューの少女が和楽器バンドに加入!?

『なでしこドレミソラ』の表紙

人間ドラマ:★★★☆☆

演奏シーン:★★★★☆

リアリティ:★★★☆☆

音楽の知識:★★★☆☆

おすすめポイント

大人しい中学時代を過ごした主人公の音古間美弥は、中学の卒業文集のアンケートで地味な人・真面目でお堅そうな人・遊んでなさそうな人の三冠を達成してしまったため、金髪にしてイメチェン高校デビューを果たします。

中身がそう簡単に変わるはずもなく、熱中できるものが見つかりませんが、クラスメートの竹海陽夜に連れられて和楽器バンドのライブに行き、和楽器の魅力に惹きこまれます。

そこから女子高生たちの和楽器バンド活動が始まっていきます。

なんと言っても、和楽器バンドというテーマが非常に独特。

単純に箏や三味線を扱っている漫画はありますが、どれもが伝統的な和楽器を描いたもの。

この漫画は和楽器をバンドとして描くことで、非常に読みやすさや取っつきやすさが高くなっているように思います。

女子高生たちが、三味線や尺八などの和楽器を楽しそうに演奏するシーンはカッコよく、尚且つほっこりもします。笑

そして、和楽器を演奏する女の子たちが可愛い!

そこに音が景色のように描かれた美しい演奏シーンなども相まって、非常に幻想的なシーンが演出されています。

全体的に緩めの雰囲気で、気軽に読める作品です!

 『なでしこドレミソラ』を読む 

 

 

楽器別!おすすめ音楽漫画30選まとめ!

ドラムの画像

ここまで楽器別におすすめの音楽漫画30選を紹介して来ましたが、いかがでしたでしょうか!

音楽漫画の持つパワー、凄まじいです。
大迫力での演奏シーン、自然と脳内で再生される音。
音のない、文字と絵という二次元の媒体で聴覚に訴えてくるという荒技。
音楽がすごいのか、漫画がすごいのか。絶賛混乱中です。
今回様々な音楽漫画を読んだわけですが、読後感としましては、非常に満足。
お腹いっぱいという感じです。
楽器、始めなくていいかも。笑
当初の目的とはズれてしまいましたが、音楽漫画はどなたにも非常にオススメです!
音楽をやっている・やっていないに関わらず、皆さんも僕がオススメする音楽漫画、是非読んでみてください!!
何も知識がなくても、心にガンガン響いてきますよ!!

 

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他のジャンルで漫画を探したい人に…

「音楽」漫画の他にも、いろいろなジャンルの切り口で漫画を厳選して紹介しています。

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【お仕事漫画30選を職業別にご紹介!】きっと自分の職業も漫画になっているかも…!?

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