仲間との絆や泥臭い青春が描かれるのことの多いスポーツ漫画。団体競技であるサッカーを題材にした作品は特にそういったものが色濃く表現されることが多いです。
そんなこれまでの作品の常識を覆すような、まさに“史上最もイカれたサッカー漫画”と呼べる当作品『ブルーロック』。
今回は『ブルーロック』がいかに他のサッカー漫画と違うのか、そのイカれ具合、そして魅力をお伝えしていきます。
それでは早速『ブルーロック』を紹介していきます!
『ブルーロック』金城宗幸/ノ村優介(講談社)基本情報
まずは『ブルーロック』の基本的な情報について説明していきます!
『ブルーロック』あらすじ
“2018年、W杯、日本代表ベスト16敗退…。これを受け日本フットボール連合は、W杯優勝のため、300人の高校生を集めた育成寮”青い監獄(ブルーロック)”を設立。コーチを務める男・絵心甚八は、日本に必要なのは「エゴイズムにあふれるストライカーだ」と断言。無名のFW・潔 世一たちは、己をエゴイストに変える蹴落とし合いの選別に挑む!”
参照:https://booklive.jp/product/index/title_id/60011096/vol_no/001
2020年9月現在、週刊少年マガジン(講談社)で連載されており、漫画アプリ・マガジンポケットでも読むことのできる作品です。
日本サッカーがいつまで経っても世界で優勝できないことを憂いた絵心甚八によって集められた高校生300人。彼らは青い監獄、通称ブルーロックと呼ばれる 育成場に隔離され、互いに蹴落としあいながら唯一無二のエースストライカーを目指していくことになります。
主人公は大した実績もないFW・潔世一。彼は埼玉県大会決勝戦で自分で決めるというFWとしてのエゴを貫き通せず、仲間にパスした結果破れてしまいます。そんな彼のもとに強化指定選手に選出されたと記された謎の手紙が。そこから潔はブルーロックの世界に入っていきます。
スポーツ選手なら誰もが持っている“自分が”という感情。しかしそこに焦点を当てた作品は果たして今まであったでしょうか。『ブルーロック』はエゴイズムを鋭く描き出す、新感覚サバイバルサッカー漫画です!
作者・金城宗幸氏とノ村優介氏について
参照:https://ddnavi.com/news/352251/a/
『ブルーロック』は原作と漫画を別の人が担当しており、原作:金城宗幸氏、漫画:ノ村優介氏です。
原作を担当する金城宗幸氏は大阪府出身の漫画原作者で、2008年に『独地小学校物語』で第80回週刊少年マガジン新人漫画特別賞特別奨励賞、2010年には第72回赤塚賞佳作において第7位で入賞しています。2011年には、後に実写映画化もされた『神さまの言うとおり』で原作者デビュー。その後は、テレビドラマ化もされた『僕たちがやりました』の原作者も担当するなど、数々の人気作品を手掛けています。
一方漫画担当のノ村優介氏は京都府出身の漫画家で、2015年にマンガボックスにて『ドリィ キルキル』の連載をスタート。以前は『進撃の巨人』において作者・諫山創氏のアシスタントも務めていたそうです。
諫山氏は金城氏とも交流があるそうで帯にコメントも寄せていますが、身内びいきを差し引いても面白いと絶賛している模様。大人気作品『進撃の巨人』の作者にそこまで言わせるなんてすごいですよね!
「次にくるマンガ大賞2019」にノミネート!
次にくるマンガ大賞2019のコミックス部門にノミネートされています。
惜しくも受賞は逃してしまったようですが、ノミネートの時点でエントリー総数4222作品の中から100作品まで絞られています。
その100作品に入っているだけでも、かなり評価されている作品なのは間違いありませんね!
『ブルーロック』のココが面白い!3選
ここからは『ブルーロック』の他の漫画とは一味違った魅力についてご紹介。
大きく3つのポイントに分けて説明していきます!
その①:サッカー漫画なのにサバイバル!
この作品はサッカー漫画には珍しくサバイバルの要素を持ち合わせています。仲間と助けあったり、チームプレーで強豪校を打ち破ったりといったサッカー漫画にありがちな展開ももちろんあります。即席でチームを作って他のチームと戦いセレクションを突破していくのですが、その際には当然互いの武器や特性を把握し、全員でゴールを狙いにいきます。
ただ、大前提としてあるのは全員がライバルであるということ。協力し合うのは勝利のためであり、いかに自分が目立つか、いかに自分が決めるかというエゴイストな部分がリアルに描かれています。
参照:https://note.com/kamadaman/n/n3b4d5facc818
高校サッカーもトーナメント方式という意味ではチームごとのサバイバルという見方もできますが、ブルーロックの中では一人ひとりが真のサバイバルに晒されています。なんせこのブルーロックでのセレクションで落ちたら、今後一切の日本代表参加資格を失うのですから。
そんな厳しい環境の中だからこそ見えてくる必死さだったり、人間性だったりが結構ガツンとクるんですよね。
その②:登場人物それぞれのエゴイズムがぶつかり合う熱い展開!
上記で紹介したとおり、ブルーロックでのセレクションは互いのエゴイズムをぶつけ合い蹴落とし合うサバイバル。そんな一人ひとりのエゴイズムがバッチバチにぶつかり合う試合展開に興奮が止まりません!
参照:https://shuburo.xyz/2020/01/17/post-2944/
お互い自分の方が上だという主張(エゴ)になんの疑いもありません。
仮にチームメイトであったとしても一歩も引かない彼ら。仲間なのにお互いに喰い合って、試合の中で進化していきます。そんな唯我独尊なプレーヤーたちのエゴイズムが化学反応を起こすことで、更に高次元のプレーが生み出されるのです。
その③:臨場感たっぷりの構図に引き込まれる!
設定やストーリー展開はもちろん面白いですが、作品に引き込まれる要因は構図や絵にもあります。
プレーの迫力がすごいんですよ。本当に目の前で起きてるような、コマから飛び出して来そうな、そう錯覚してまいそうなほどの臨場感があります。
シュート時のインパクトの強さやシュートの速さなどがありありと伝わってきます。
表情なんかもすごくいいですよね。もはやイカれた狂気を感じます。笑
『ブルーロック』の魅力!まとめ
参照:https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156632602988
ここまで『ブルーロック』のイチオシポイントを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
究極のエゴイズムを追い求めて進み続ける潔世一。
突き詰めたそのエゴイズムの先には何が待っているのでしょうか。
そして潔は世界一のエースストライカーになれるのでしょうか。
今後の彼らのシビアな戦いから目が離せない『ブルーロック』、興味を持った方は、是非手にとって読んでみてください!
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