誰もが知っているスポーツ、野球。
そんな野球を題材とした漫画は星の数ほどありますが、この『バトルスタディーズ』はありがちな野球漫画とは一線を画する異色の作品なのです。
ただ異色な作品なだけでなく、きちんと面白いからすごい。僕の中では、これまで読んだ野球漫画の中で一二を争うほどの作品だと感じています。
今回は当作品『バトルスタディーズ』の何がそんなに面白いのか、その魅力について徹底解説します。
それでは早速『バトルスタディーズ』を紹介していきます!
『バトルスタディーズ』なきぼくろ(講談社) 基本情報
まずは『バトルスタディーズ』の基本的な情報について紹介していきます!
『バトルスタディーズ』あらすじ
「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!
参照:https://booklive.jp/product/index/title_id/60001030/vol_no/001
冒頭で異色の作品と紹介しましたが、大筋としては高校球児が甲子園を目指していく王道展開の野球漫画です。
Sランクの野球特待生として憧れの名門・DL学園に入学した狩野笑太郎が、厳しい寮生活や規則、上下関係などに耐えながらレギュラー獲得、そして甲子園出場に向かって突き進んでいきます。そして彼を取り巻く先輩たちや同期などとの些細な掛け合いに爆笑必至の物語です。
と、文章に書き起こすとこんな感じなのですが、この寮生活や規則がエグすぎる。しかも驚くなかれ、この寮生活は作者の実体験をベースに描かれているのです。
こんな生活してる人まじでいるの?!と感じざるを得ません。
過酷な寮生活やルールなど、全てに驚きのリアル野球漫画です!
作者・なきぼくろ氏とは何者??
作者アイコン
作者は大阪府出身の男性で、元々はイラストレーターとして活動されていたそうです。
その後漫画家として『どるらんせ』でデビューされていますが、この作品が2013年前期MANGA OPEN奨励賞&eBook Japan賞をW受賞しているそう。
その後、2015年から当作品『バトルスタディーズ』をモーニング(講談社)で連載中なのですが、この作者、なんとあの野球名門校・PL学園の出身で、高校3年生の夏には外野手のレギュラーとして甲子園に出場した経験も。
作中のDL学園という名前からもわかるとおり、作者・なきぼくろ氏のPL学園での寮生活が基になっています。
実際に体験してきた作者が描くからこその超リアルな野球漫画というわけですね!
『バトルスタディーズ』のここがオモロい!3選
ここからはメインディッシュ『バトルスタディーズ』の“オモロい”ところについての説明です。
大きく3つのポイントに分けて解説していきたいと思います!
その①:PL学園のリアルな寮生活を知ることができる!
これまでに紹介してきた通り、この作品は作者の出身校・PL学園の寮生活を基に描かれています。この作品の半分以上と言っても過言ではないくらい寮生活のシーンが多いわけですが、その生活が非常に過酷なんですよ。その過酷さは初日から脱走者が出てしまうほどです。笑
参照:https://www.hatehate.jp/entry/baseball_comics
ウソつかない、陰口言わない、喧嘩しないのDL学園禁止三箇条と呼ばれるものから、一年生同士の私語禁止、水は食事のとき以外禁止、笑顔禁止、女見るの禁止などなど。こんなルール本当に許されるの??と普通であれば大問題になってしまうほどの規則が掲げられています。
そして3年生は神様のような存在。先輩には基本的に「はい」か「いいえ」で答えなければならないなど、徹底した上下関係が存在します。もはや1年生は冗談抜きで奴隷のような存在と言えます。。。DL学園にはそのくらいエグい鉄の掟が存在するのです。
そしてあり得ないほどのエグさなのに、経験してきた作者が描くからこそのリアリティ。壮絶です。
参照:https://ken-horimoto.com/20180116153954/
参照:https://ken-horimoto.com/20180116153954/
笑顔禁止という鉄の掟を破った1年生・狩野。
本人の代わりに3年生から強烈なミドルをお見舞いされるのは1年生指導役の2年生・長野孝広です。エグい。
参照:https://ken-horimoto.com/20180116153954/
ただ、この鉄の掟があるからこその精神力の強さともいえます。DL学園の強さを支えているのはこの寮生活であり、決して無駄なことではないのかもしれません。
その②:個性的な登場人物たちによる爆笑必至のギャグ展開!
出てくる人物たちのクセが強すぎるのもこの作品の特徴。
ゴリゴリの大クセ関西人ばかりでボケの大渋滞が頻繁に起こります。笑
3年生のエースからの「顔の汗を拭け」というアドバイス。
ただ、3年生は怖すぎる上に神様のような存在なので、勘違いして顔に本気で泥塗ってます。指示されてから実行するまでの迷いのなさに、如何に3年生が恐ろしいかが見て取れますね。笑
参照:https://booklive.jp/feature/index/id/battlestudies1803
1年生の指導員・長野の語尾は「家康」。「お願いします」を自分なりにカッコよく変化させた(つもり)形で使っているようです。クセ、強すぎませんか??笑
もちろん上級生への使用は御法度です!笑
その③:些細な部分の解説がめちゃくちゃ細かい!
やはり元PL学園の作者が描いているだけあって、プレーひとつの解説から試合の外のことまで解説が非常にリアルで細かいです!
参照:https://m-uroko.com/battlestudies/
キャッチャーがランナーの進塁を阻止したシーン。選手たちがそれぞれどのように考え、どのような行動をしていたのか、事細かく解説してくれています。
参照:https://mangafull.jp/recommend-battle-studies
ベースの踏み方やベースの回り方なんかも解説してくれてます。
強豪校が普段どのように考えて練習しているかを知ることができたり、上手くなるためのヒントを知ることができたりなど、この解説は野球小僧にとっても嬉しいですよね!
『バトルスタディーズ』の魅力を大紹介!まとめ
参照:https://morning.kodansha.co.jp/c/ha.html
ここまで『バトルスタディーズ』のオモロいポイントを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
過酷すぎる寮生活、あんな生活が実体験に基づいているっていうんだから衝撃ですよね。。。
そしてそんな環境で凌ぎを削り合う大クセだらけの高校球児たち。面白すぎです。
元PL学園の作者が描く、シリアスもギャグも兼ね備えた超リアル野球漫画『バトルスタディーズ』、必見です!
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