【青春恋愛まんがの名手】漫画家・ひかわきょうこのおすすめ作品５選を徹底紹介！

好きな漫画家で漫画を選ぶことはありますか？同じ漫画家でも、作品の魅力はそれぞれ異なります。そのため、自分のお気に入りの漫画家を見つけると、漫画の世界がさらに広がるでしょう。

そこで今回は、漫画家・ひかわきょうこ先生の漫画を紹介します！

まずは先生のプロフィールから見ていきましょう！

漫画家・ひかわきょうことは
ひかわきょうこ作品の特徴
漫画家・ひかわきょうこのおすすめ作品（5作品）
ひかわきょうこ作品をもっと読みたい方におすすめ（5作品）
漫画家・ひかわきょうこ作品のおすすめ・まとめ

漫画家・ひかわきょうことは

1957年、大阪府堺市生まれの漫画家ひかわきょうこは、1979年、LaLaでデビュー。純粋で平凡なヒロインと美形でクールな男の子の恋愛漫画を得意としており、そのピュアで温かみのあるストーリーが人気を博しています。

デビュー以後、白泉社の「LaLa」「Melody」にて多くの素敵な作品を世に出しており、代表作の「彼方から」では、2004年第35回星雲賞を受賞。壮大な異世界ファンタジー作品で、作者の体調不良などで連載が隔月になるなどの不慮不測の事態となるものの、あしかけ12年で完結しました。

「彼方から」の異世界ファンタジーのイメージが強いですが、現代を舞台とした青春恋愛漫画シリーズや、時代劇もの、西部劇ものと、描く世界観の幅広さも魅力のひとつです。「お伽もよう綾にしき」では、室町時代を背景とした時代劇を描いており、現在も連載中です。

ひかわきょうこ作品の特徴

参照：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000804.000046848.html

ひかわきょうこ作品の特徴は、主人公が決まって平凡な少女であること。どこにでもいる純粋で素朴な女の子が、自身の置かれた状況にめげずに何事にも一生懸命頑張る姿が印象的です。

決して優れた容姿や才能を持っているわけではないけれど、今自分に何ができるかを考えて、行動する。やらないよりもやった方が後悔しない、といさぎよく今の自分を受け入れる、そんなひたむきな姿に共感する読者も多いです。

また、登場人物の丁寧な心理描写も、作品への理解の一助となっており、よりキャラクターへの親近感を育み、愛される作品となっています。

漫画家・ひかわきょうこのおすすめ作品（5作品）

さてここからは、漫画家・ひかわきょうこ先生のおすすめの漫画を５作品、ピックアップしてご紹介します！

どの作品も読み応え抜群の面白い作品ばかりです。ぜひお試しください！

おすすめ作品①：『荒野の天使ども』（1983）

西部のはぐれ者・ダグラス、カード、ジョエル3人組は、おしゃまで元気な少女・ミリアムと出会う。ミリアムの企みで、グレースのいる牧場で働くことになったが…!?　おてんばウェスタン☆

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274366/vol_no/001

舞台はアメリカ西部。保安官志望の3人の少年が、旅の途中で駅馬車強盗の事件に遭遇。事件解決に協力した7歳の少女ミリアムは、少年たちに自分の住む牧場の手伝いをお願いすることから、物語が動き出します。

少年たちのリーダー格、ダグラスと7歳のミリアムの掛け合いやハートフルな展開はもちろん、酒場の雰囲気や銃の撃ち合いなど西部劇の雰囲気も楽しめます。恋愛要素は薄めですが、今後の関係をにおわせる2人の成長も見どころです。

（白泉社・LaLaにて連載、全3巻完結済み）

おすすめ作品②：『時間を止めて待っていて』（1985）

帰ってきた、おてんばウエスタン!「荒野の天使ども」のミリアムが17歳になってのお話、あいもかわらず破天荒な冒険談。ダグラスとの恋の行方は!?

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274359/vol_no/001

「荒野の天使ども」から9年後が舞台。17歳の少女となったミリアムと連邦保安官補佐となった26歳のダグラスのその後を描く物語です。ミリアムはダグラスに恋心を抱いているも、ダグラスは妹としか思えない、そんな2人を周囲はやきもきしながら見守っています。

そんな中、ある事件に巻き込まれたミリアムが記憶喪失に。知っているのに見知らぬ関係となってしまった2人がどうなるのか、また事件は解決できるのか、全3巻にわたり、前作よりもパワーアップしたふたりの活躍が楽しめます。

（白泉社・LaLaにて連載、全3巻完結済み）

おすすめ作品③：『彼方から』（2001）

下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界へ飛ばされた女子高生・典子。見知らぬ森の中で怯える典子を救ったのは、渡りの戦士・イザーク。この2人の出会いから、世界は大きく動き始める――。

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/173738/vol_no/001

道路上にあった爆発物がきっかけで、異世界に飛ばされてしまった、女子高生の立木典子。言葉も通じず、着の身着のまま飛ばされた先で出会ったイザークという青年と共に旅をすることに。不安定な世界情勢の中、2人は国同士の諍いの渦に巻き込まれていきます。

クールで不器用な美形男子、イザークが魅力的。普通の女の子である典子が、異世界に馴染むまでの姿もリアルに描かれています。

壮大な異世界を舞台に、行く先々で描かれる2人のピュアな恋愛模様や気のいい仲間たちとの交流を魅力たっぷりに描く、長編冒険ファンタジーです。

（白泉社・LaLaにて連載、全14巻完結済み）

おすすめ作品④：『お伽もよう綾にしき』（2005）

人里離れた庵で育った身寄りのない鈴音は、もののけを出してしまう不思議な力を持っている。しかし鈴音は、幼い頃に父親代わりになってくれた亡き新九郎の教えを守り、この力を抑えて平穏に暮らしていたが…！？鈴音と新九郎のふしぎの恋草子＆冒険絵巻★

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/199173/vol_no/001

舞台は室町時代。通常人には見えない何かが見える、特殊な霊力をもつ少女すずは、孤児として近所の子どもたちにいじめられていたところを、腕の立つ剣士、新九郎に助けられます。

以後身寄りのない2人は、親子のように仲良く暮らしますが、ある仕事を引き受けた後、新九郎は帰らず、そのまま行方不明に。そして10年後、妖怪に襲われ窮地に陥ったすずが新九郎の形見の笛を吹くと、中から新九郎にそっくりの公家の物の怪が出現します。

19歳となったすずと、敬愛するととさまの姿を彷彿させる美しい物の怪、おじゃるさまが妖怪退治に立ち向かう、時を超えた時代劇ラブロマンスです。

（白泉社・LaLaにて連載、全5巻完結済み）

おすすめ作品⑤：『魔法にかかった新学期』（2017）

ひかわきょうこ、12年ぶりの完全新作！　次元を超えるスクールファンタジー！　幼馴染みと再会した高校で、不思議な出来事に巻き込まれて…!?

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/475593/vol_no/001

父の仕事の都合で引っ越してきた先は、なにやら悪霊がとりつくいわくつきの場所。ある日、琴美は転校先で出会った3人の友人たちと担任で幼馴染でもあるマー君と一緒に教室に閉じ込められてしまいます。

物語のカギを握るのは、可愛らしい埴輪たち。5人でさまざまな謎を解き明かし、おどろおどろしい悪霊と対決していきます。ちょっとした悪意から派生する悪霊たち、5人の関係や、琴美のマー君への思いは伝わるのかなど、見どころ満載です。

ひかわ作品らしく登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれており、ハートフルな作品となっています。

（白泉社・LaLa、Melodyにて連載中、既刊6巻）

ひかわきょうこ作品をもっと読みたい方におすすめ（5作品）

ひかわきょうこワールドを、もっと堪能したい方におすすめの５作品を紹介します。

ほんのりと心が温まる素敵な作品ばかりです。まだ読んだことのない方は、ぜひチェックしてください。

『春を待つ頃』（1980）

千津美のBFは一つ年上の藤臣くん。無口でケンカが強くて近寄りがたい雰囲気だけど、ドジな千津美をいつも守ってくれる。「千津美と藤臣君のシリーズ」6編と読切1編を収録したひかわきょうこ傑作集!!

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274360/vol_no/001

作者のデビュー作品でもある、「千津美と藤臣君のシリーズ」の第一作です。巻き起こる恋愛模様を描いています。

1990年に文庫本化され、より多くの作品を一度に読める形になりました。初期作品ではありますが、ひかわきょうこ先生らしい可愛らしいヒロインとクール男子は健在です。恋愛に右往左往する男女の心理描写が丁寧に描かれています。

『銀色絵本』（1985）

大人気千津美と藤臣君のシリーズ第2弾&完結編!!　硬派でハンサムな藤臣君の彼女にしては「ガキっぽい」なんて言われちゃうけど、誰より彼を理解してるのは千津美です。美人の元彼女に負けるな!!

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274361/vol_no/001

「千津美と藤臣君のシリーズ」のひとつです。大学生になった千津美と藤臣君のその後の様子や、変わらない二人の関係を甘酸っぱく描いています。男女の友情と恋愛を爽やかに描く作品です。

『それなりにロマンチック』（1989）

恋人関係になったダグラスとミリアム。しかし、2人の関係にロマンチックな雰囲気がないことに、ミリアムは不満だらけ。そんなところへ、前回の事件で親しくなったレオが、ダグラスの命が狙われていることを伝えにやってきて……。

「時間をとめて待っていて」のその後を描いた全3話のショートストーリーです。ダグラスとミリアム、そして周囲のハッピーエンドをハートフルに描いています。

『女の子は余裕！』（1990）

高2の友美が想いを寄せていたのは、中学から一緒でクラスメイトでもある沢田くん。ところが彼には別に好きな女の子がいて…。でも、私には仲間がいるから大丈夫!できる女の子は余裕を持たなくっちゃあ! 『ちょっとフライデイ』も収録。

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274362/vol_no/001

高校2年生の星野智美は、クラスメイトの沢田君に密かに思いを寄せるも、彼には別に思う相手がいることを知り、失恋してしまいます。心優しい友だちとの交流や憧れの存在、男鹿先輩など、個性的なキャラクターも多く魅力もたっぷりです。等身大の恋愛漫画を楽しめます。

『お伽もよう綾にしきふたたび』（2009）

すずと新九郎が帰って来た! もののけ・おじゃる様や天狗の現八郎と共に戦い、妖魔・黄船の手から伊勢の国を守った鈴音と新九郎!平和が訪れ、めでたく夫婦になった二人は、伊摩の国の守護・大手川様に招かれ、京へ行くことに。しかし道中何者かが二人の行く手を阻み!?

参照：https://booklive.jp/product/index/title_id/274365/vol_no/001

物の怪騒ぎもおさまり、よみがえった新九郎とすずは結婚し、京に向かうことに。その道中、またもや物の怪に襲われてしまいます。

「お伽もよう綾にしき」の続編です。現在も不定期で連載しており、3巻からは新九郎の10歳の頃の話が描かれています。