「電子書籍」という言葉が世に現れてからしばらく経ちますが、イマイチその実態をつかみ切れていない方はまだまだ多いです。
電子書籍は紙書籍と比べて持ち運びが便利でいつでもどこでも書籍を購読できる点にメリットがあります。今や多くの方がその魅力を理解している一方で、電子書籍の買い方や購入場所がわからず、なかなか手を出せずにいた方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、元書店員の僕が電子書籍の買い方を簡単に説明した上で、電子書籍の分類などについて詳しくご紹介していきます。
おすすめの電子書籍についてはこちらで紹介していますので参考にしてください!
電子書籍の買い方をAmazonを例に紹介
まずは日本最大級のネットショッピングサイトであるAmazoonを例に、電子書籍の買い方をご紹介します。
- 欲しい本を探して「電子書籍」を選び、クレジットカードで決済する
- 購入した書籍は「電子」で手元に届く
- 手元に届いた電子書籍は、専用の電子書籍リーダーやブラウザー、アプリで閲覧する
従来の紙書籍と異なる点として、電子書籍は購読するために「専用の電子書籍リーダー」や「専用のスマホアプリ」が必要です。
もちろん、今この記事を閲覧しているブラウザーで書籍が購読できる場合もありますが、基本的にはアプリやリーダーをダウンロードしなければならない事を覚えておきましょう。
例:
Amazonで電子書籍を読むなら:「Kindle for iOS」「Kindle for Android」などのアプリをダウンロードする
Amazonで電子書籍を買う方法
Amazonで電子書籍を買う場合、お目当てのタイトルを見つけた後に、必ず「Kindle版(電子書籍)のタブが選択されていることを確認してください。
※この時に「Kindle版(電子書籍)」の表記がない場合は、電子書籍が用意されていない書籍です。
お目当ての電子書籍を選んだら、画面右側より「注文を確定する」ボタンを押し、電子書籍を購入します。
この時Amazonにクレジットカードが登録されている状態なら、ワンクリックで決済が完了します。
購入した書籍は自分のアカウントに紐づけられたKindleから購読可能です。
もしもカートに入れるつもりでボタンを押した場合や、誤ってクリックしてしまった場合は、購入完了画面から「注文のキャンセル」を行えます。
以上、Amazonでの電子書籍の買い方でした。
Amazonで電子書籍を購読するために専用のタブレットは必要ありません。
お使いのスマートフォンや、パソコンでKindleアプリをダウンロードすることで購入後すぐに電子書籍を楽しめます。
電子書籍専用のアプリをダウンロードする必要がないサービスもある
電子書籍ストアのほとんどは、専用のアプリケーションを用意する必要がなく、ブラウザ上で気軽に読めるサービスとなっています。
専用アプリのダウンロードに抵抗がある方は、多少面倒臭いかもしれませんが、ストア内からブラウザで購入した電子書籍を読むことをおすすめします。
基本的な動作は、アプリと変わらない場合がほとんどです。
ブラウザの方が少し遅いということや、Wi-Fi環境がないと読めないことなど、デメリットが多いので、アプリをダウンロードできる人はアプリで読んだ方が良いでしょう。
電子書籍サービスは6種類もある?煩雑で難しいサービス形態を解説
一概に「電子書籍サービス」と言っても、その種類は様々です。
例えば先ほど紹介したAmazon Kindleは「本を読むためのアプリ」であり、Amazonは「本を購入するためのストア」です。
他にも「本を読むことに特化したタブレット端末」であるKindle Paper Whiteや、「電子書籍読み放題サービス」の Kindle Unlimitedなど、非常に多くの分類があります。
そこで本章では、「電子書籍サービス」をもっと深く理解できるように、合計で6つに分類されたサービス形態をご紹介します。
どのサービスがどの立ち位置にあるか理解して、電子書籍をさらに楽しみましょう!
大きく分類したとしても、以下の6つのカテゴリーに分かれます。
- 電子書籍ストア(ウェブ)
- 電子書籍リーダー(アプリ)
- 電子書籍リーダー(端末)
- 無料漫画アプリ(アプリ)
- 素人投稿型サービス(ウェブ/アプリ)
- 書籍情報メディア(ウェブ/アプリ)
それぞれに目的や特徴が異なるので、1つ1つ解説していきます!
カテゴリー①:電子書籍ストア(ウェブ)
まずは、一番イメージしやすいであろう「電子書籍ストア」です。
こちらは、実際に本を売っているウェブ書店。
自分の欲しい本を「買う」ことが目的の場所です。
漫画を中心に品揃えをしている電子書籍ストアから、実用書など取り揃えているストアまで、書店ごとの特徴は様々。
その中でも有名な電子書籍ストアをPICK UPしてみます。
自分がよく読むジャンルの本が置いてある書店を選んでみて下さい。
それぞれ、本メディアで各ストアごとの紹介をしていますので、そちらの記事もぜひご参照ください!
さらに、これら主要な電子書籍ストアを各項目ごとに比較した記事はこちら👇
ぜひ参考にしてみて下さいね!
カテゴリー②:電子書籍リーダー(アプリ)
次に割と①と混同しやすいのが「電子書籍リーダー(アプリ)」です。
これは、①の電子書籍ストアで買った本を読む時に使うアプリ。
「読む」ことが目的のアプリです。
①で紹介した電子書籍ストアごとに、それぞれの「リーダーアプリ」を持っています。
この「リーダーアプリ」をインストールして、電子書籍ストアのアカウントでログインして、買った本を連携して使います。
例えば、BookLive!の電子書籍ストアで買った本は、BookLive!のリーダーアプリで読むことができます。
つまり、①「電子書籍ストア」と、②「電子書籍リーダー(アプリ)」はセットです。
ウェブだけでも読めることには読めますが、快適に読めるのはこのリーダーアプリ。
このリーダーアプリの使いやすさも、電子書籍ストアを選ぶ上でのポイントかもしれません。
カテゴリー③:電子書籍リーダー(端末)
また、②の「電子書籍リーダー(アプリ)」とさらにごっちゃになってしまうのが「電子書籍リーダー(端末)」です。
電子書籍ストアで買った本を、読みやすい端末で読むもの。
「読む」ことが目的であることは②のアプリと同じですが、こちらは特定の書店専門の端末のことを指します。
専用端末がある電子書籍ストアとして有名なのは、
です。(他にもマイナーな端末はあるかもしれませんが)
それぞれ、電子書店と対応した端末を販売しており、読みやすさを追求しています。
アプリでも読めるのに、専用端末を買うメリットとしては
- 字の大きさが調節できる
- 目が疲れない
- 気になった箇所にマーカーを引ける
- 端末で購入まで出来るものもある
- 防水の端末はお風呂でも読める
などなど。
漫画だけでなく、小説も電子書籍でガッツリと読む人には、専用端末での読書がおすすめです。
カテゴリー④:無料漫画アプリ(アプリ)
こちらは、②で挙げた電子書店のリーダーアプリとは異なり、「無料」で漫画を読む人のためのアプリです。
主に若者に人気があり、無料漫画アプリを複数インストールして、いろんな漫画を日常的に読んでいる人が多い印象です。
漫画を「無料」で「読む」ことが目的のアプリとなります。
近年はこちらが電子書籍の主流になりつつありますよね。
TV-CMなどでも見かけるようになりました。
さらに大手出版社が自社の無料アプリをリリースするまで、需要が伸びています。
読める作品数やジャンル、それぞれのポイント制度など、アプリによって特徴は異なります。
自分が読みたい漫画が無料であるかどうかで、インストールするかどうか決めてみてはいかがでしょうか。
カテゴリー⑤:素人投稿型サービス(ウェブ/アプリ)
そして忘れてはいけないのが「素人投稿型サービス」です(※基本的にウェブとアプリの両方がある)
上で紹介した電子書籍サービスとはまた性格が異なります。
「投稿する」「投稿されたものを読む」というSNS的な使い方が目的です。
自分の作品を誰かに読んでもらいたい人や、同人誌などのカルチャーが好きな人におすすめのサービス。
この投稿からファンがついて、デビューする漫画家さんも最近は増えてきました。
素人とはいえ、才能豊かな人がたくさんいるため、注目されている媒体の一つです。
漫画を描いているという方は、一度投稿してみるのもありかもしれません。
カテゴリー⑥:書籍情報メディア(ウェブ/アプリ)
最後に紹介するのは、電子書籍の情報を集めたメディア型サービス。
漫画好きたちが運営する漫画好きのためのサービスです。
漫画を「知る」「出会う」ことが目的となります。
もちろん漫画を買って読んだり投稿したりはできないですが、自分が知らなかった漫画を知って読む機会に繋がります。
それぞれの切り口でおすすめの漫画やレビューを教えてくれるので、新たな漫画の趣味の開拓に使えますよ。
各サービスごとに性格があるので、漫画好きの人は全てチェックすることをおすすめします!
電子書籍の買い方まとめ
本記事では電子書籍の買い方や、すこしわかりにくい電子書籍のサービス形態をご紹介しました。
電子書籍を読むために、専用のタブレット端末を購入する必要はありません。電子書籍はスマホやパソコンをお持ちの方なら誰でも気軽に本を購読できるサービスなので、老若男女問わず幅広い世代の方から愛されています。
もちろん、紙書籍にもなじみ深い魅力がたくさんありますが、電子書籍にも独自の魅力が語りつくせないほどあります。
これから日常の電子化が押し進む中、時代の波に取り残されないためにも、電子書籍に少しでも興味のある方はこの機会に利用してみてはいかがでしょうか!
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