お前は笑うな。

24才の書店員が、日常の「憂さ」を本(漫画・小説)や映画などのエンタメで発散するブログ。

【これこそ新時代の王道? 青春ストーリー!】面白いと評判の漫画『青のフラッグ』感想!

 

すごい漫画を読んでしまいました。

読み終わった今、続きが気になって仕方ない。

そしてそれ以上に、いま自分が持ち合わせている全ての感情を、この作品に使い果たしてしまったような、清々しい虚無感に包まれています。

 

『青のフラッグ』KAITO(集英社) 

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 漫画『青のフラッグ』とは

 

タイトルからして魅力的なこの漫画。

果たしてどんな青春を描いた漫画なのでしょうか。。。

基本情報です!

 

『青のフラッグ』作者

 

この作品の作者は、KAITO先生。

これまでにジャンプ系列で『アンチラバーズ』『バディストライク』などの作品を連載しています。

 

今回の作品『青のフラッグ』もwebコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)に2017年2月から連載され、第3回次にくるマンガ大賞Webマンガ部門にノミネート、3位を獲得しています!

 

 そんな『青のフラッグ』は、20187月現在 単行本が4巻出ています。

 

話題沸騰中の漫画だけあって、数々のファンが連載の更新を心待ちにしているようで。

 

 

 

漫画『青のフラッグ』あらすじ

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一ノ瀬太一は、高校3年生。

春、漠然とした不安と期待入り混じる人生の岐路の最中、太一は空勢二葉、三田桃真の2人と同じクラスになります。

あまりクラスで目立つタイプではない太一にとって、スポーツ万能・部活のエース、いわゆるリア充な桃真は一見住む世界の違う人間なのですが、実は2人は幼馴染。

一方、太一は何かとどんくさく失敗ばかりしている二葉をあまり好ましく感じていました。

こんなよく分からない組み合わせの3人が同じクラスになった春、物語は始まります。

 

ある日、太一は二葉から桃真への恋心を打ち明けられるのです。

桃真と幼馴染である太一に協力してほしいと二葉から頼まれ、どんくさい二葉に苦手意識があった太一でしたが、

「変わりたい」という彼女の想いに心動かされ、仕方なく二葉の恋に協力することにするのですが…。

 

まさに「青い春」。

高校3年生の一筋縄では行かない新らしい“純”愛の物語です。

 

 

漫画『青のフラッグ』登場人物

 

物語を動かす主要な登場人物は主に4人。

 

一ノ瀬 太一(いちのせ たいち)

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参照:https://osusume-manga.jp/love_story/ao_no_flag/

・クラスの中では、陰キャラに近い(あんまり目立たない)タイプ

・同じクラスの人気者、桃真とは、幼馴染

・二葉のことは(最初は)あまり好ましく思っていない

 

空勢 二葉(くぜ ふたば)

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・どんくさくいつも失敗ばかりで自信がない

・真澄と仲が良い

・桃真への恋心を抱き、太一に協力を求める

 

三田 桃真(みた とうま)

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・野球部のエースでクラスの人気者、イケメンで女子からの人気も高いリア充キャラ

・太一とは幼馴染であることから、フレンドリーに接している

・誰にでも優しく接する

 

伊達 真澄(いたち ますみ)

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・クールな性格で気が強い

・二葉と仲が良いが、それ以外にはキツい態度をとる

  

モンちゃん・オメガ・ヨーキー

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・太一と仲良くしている、いつメン

・太一同様、学校で目立つタイプではない

・脇役的なキャラ

 

 

漫画『青のフラッグ』感想!オススメする3つの理由とは

 

『青のフラッグ』の感想として、オススメのポイントが主に3つあります。

それぞれ言わせてください~。

 

感想① ただの青春漫画とは一線を画した予想外の急展開!

 

この漫画は1巻の第4話まで、普通の青春漫画のような、甘酸っぱく爽やかなテイストで描かれます。

ですが、第5話で「衝撃」の展開を迎えます。

(いい意味で)ジャンプらしくない!というか、こんな青春漫画の描き方ってあったか?

 

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この急展開に、Twitterで作品がトレンド入りしたほど、この作品の見方を変えるシーンが待っています。

 

 

まあとにかく読んでくれとしか言いようがないのですが、キュンキュンや青春ノスタルジーだけに終わらない感情を体験できるはずです。

 

 

 感想② 「人を好きになること」と葛藤する彼らに共感!一緒になって答えを探す読書体験

 

 主要な登場人物である4人は、「人を好きになること」について葛藤します。

っていうか、「好き」がどんな気持ちなら正解なの?

もっと言うと、「好き」に正解とか間違いとかあるの?

 

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確かにただ「好き」とか「恋」とか一語に集約されてしまうと、それが万国共通・全国一律の感情かと思ってしまいがち。

だけど、誰に、どんな風に想って、どうしたいと感じるそれは簡単に定義できるほどシンプルじゃないですよね。

 

現に夏目漱石は I love you を「月が綺麗ですね」と訳し、二葉亭四迷は「わたし、死んでもいいわ」と訳していますし。

 

かつての文豪をこう言わしめた感情と対峙する彼らは、「人を好きになる」ことにどんな答えを出すのでしょうか。

 

 

感想③ セリフだけじゃない、その構成力に圧倒される!

 

 5話の衝撃展開を知ったのちに、それまでのページを読み返すと、その表情や素ぶりが伏線となっていたことが分かります。

サスペンスともミステリーとも違う、淡くて切ない伏線です。

本当に、構成力がスゴい。

 

5話以降の展開においても、それぞれの関係性が、気持ちが、どう移ろいゆくのか気になって仕方ない。

セリフだけじゃなくて、表情の機微や視線の先、ふとした間合い。

すべてに彼らの感情が細かく表現されていて、11つのシーンとして深く印象に残るのです。

 

まるで映画を見ているような漫画体験だなぁと思ったり。 

 

高校3年生を経験したすべての人に、絶対にハマると思うのです。

 

 

『青のフラッグ』第1巻を試し読み

 

  

ネタバレあり】漫画『青のフラッグ』のココがスゴい!

 

『青のフラッグ』は、本当に素晴らしいポイントが多すぎるのです。。。

 

(ここからはネタバレな感想を含んでいます!まだ読んでいない方はお気をつけください!)

 

 この愛が「青春」として描かれる新時代へ

 

5話で発覚する衝撃とは、リア充な人気者・桃真が、実は太一のことが好きだったということ。

そして、それを問い詰める伊達もまた、同じ女性である二葉のことを想っていたのです。

つまり同性愛について描いているんですね。

 

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同性に恋をしている2人は、自分の抱く気持ちを隠して接するのですが、当然それは苦しくて。。。

自分じゃない誰かになりたいと思ったり、隠そうとしている自分に情けなくなったり、それでも言ってしまえば崩れてしまいそうで。

 

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高校生の青春が同性愛を通して描かれている、今までの漫画にはなかったテーマだと思います。

個人的には、それが異性だろうが同性だろうが、「人を好きになること」自体が等しく尊いと考えています。

それぞれ異なった形で「人を好きになること」に葛藤し、突き抜けて走り出す。

 

斬新だけど、しっかり王道な青春漫画であるところが、本当にスゴい。

 

 

タイトルの解釈が話題に!

 

 ところで『青のフラッグ』というタイトル、気になりませんか。

作中に今のところ「フラッグ」=「旗」は出てきていません。

 

明かされていない、意味深なタイトルだなぁという印象ですが、こんな有力な説があったりします。

(こりゃすげぇ。)

 

 「フラッグ」は、このように4人の主要キャラクターの恋模様を線で結んだ形を意味しているのではないか、説。

 

 

た、確かに。。。

 

 二葉は桃真に恋心を抱き、そんな桃真は太一のことが好き。

太一は、二葉のことが気になり始め、この3人によって三角形が成り立ちます。

そして、伊達さんの二葉へ向いた好きの矢印が、棒の部分に。

 

これめちゃくちゃ面白いですね。

壮大な伏線じゃないですか。

 

そう言われてみれば、1巻の表紙だって、三角形はそれぞれの視線の先に想う人がいるようになっていたかもしれない!

(太一が正面を向いているのは、特に理由はないと思いますが)

この表紙に、無意識的に惹かれてしまったんですけど、これ自体5話(単行本1巻の末)への伏線だったんですね。

 

この漫画、これからどんどん面白くなっていきそうです。

   

 

青春真っ只中の人も、懐かしむ人も、とにかく読むべし

 

そもそも「青春」ってなんぞや。

青いってどういうことなのでしょうか。

 

恋だけじゃなくて、誰しも壁にぶち当たるようなシーンが起こりうる人生ですが、

その苦しさと対峙し、葛藤し、何かが突き抜けた瞬間に走り出す時のあの清々しさを「青春」と呼ぶのだとするならば、そんな爽やかな青を経験した全ての人、あるいは今その真っ只中にいる人に、この漫画を読んでほしいなと思います。

 

まだまだ物語は続いていきます。

続きから目が離せません。

 

漫画『青のフラッグ』は、現在もwebコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中。

そして、単行本は既刊4巻です!(2018年7月現在)

  

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 駆け抜けるように、イッキ読み推奨。