お前は笑うな。

巷の書店員が、日常の「憂さ」を本(漫画・小説)や映画などのエンタメで発散するブログ。

【宇宙で映画上映!?】漫画『我らコンタクティ』感想

 

マンガ界において非常に権威のある「マンガ大賞2018」にて第2位に輝いたマンガは、

独特の世界観とテンポで果てしない夢を追う青春(?)マンガでした。

 

この作品が選ばれるところ、「マンガ大賞」のセンスを感じずにはいられません。

 

 

『我らコンタクティ』森田るい(講談社)

 

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『我らコンタクティ』とは

 

『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2017年5月号~2017年11月号まで連載した森田るいのマンガ。

 

『我らコンタクティ』あらすじ

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冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。

彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。

かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力!

だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!

カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む!

いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!

 参照:kc.kodansha.co.jp

 

 

『我らコンタクティ』感想をまとめてみた!

 

受賞を機に注目が集まった漫画『我らコンタクティ』の、個人的感想(面白いポイント)を3つまとめてみました!

 

 

それでは、さっそくご紹介します!

 

 

 

感想① 宇宙を目指す、大人のロマンがここに凝縮!

 

このマンガが描くストーリーの大枠は「宇宙で映画を上映するために奮闘する、寡黙な青年と冴えないOL」といったところでしょうか。

 

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いやいや、「宇宙で映画」て。

 

のっけからぶっ飛んだ世界観にやられそうになる我々ですが、ちょっと待ってください。

それってめっちゃ「ロマン」じゃないですか?

大人になるに連れ嘲笑してしまいそうになる壮大な計画だからこそ、これこそ「大人のロマン」でもあると思うのです。

そんなロマンに対して真っ向から挑む変わり者の青年を見て、ごく普通の冴えないOL・カナエは徐々に同じ夢を追うようになってゆく。

いい大人が壮大な夢を追うからこそ、いいんです。

「大人のロマン」がたくさん詰まった物語。

ぜひ大人に読んでほしい、後味スッキリのマンガです。

 

 

 

感想② 登場人物・カナエとかずきの「どこにでもいる感」がリアル且つ愛おしい!

 

主人公・カナエは会社員としての日々に特に希望を頂いていないOL。

そんなカナエが帰り道、橋の上で小学校の同級生であるかずきと再会します。

 

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カナエとかずきの関係性

このカナエとかずきは、小学校時代はほとんど関わりのなかった関係性。

カナエはスクールカーストのトップに君臨し(目立つ女子グループ)、かずきは何を考えているか分からないキャラで友達もいない不思議男子。

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そんな小学校時代の関係性を冷凍保存したまま十年以上ごしに再会した2人は、「そうなるわな」という微妙な会話を繰り広げます。

この2人の間を流れる空気や関係性の絶妙さにリアリティが溢れます。



 

カナエが宇宙ロケットにのめり込んでいく過程

カナエは興味本位にかずきのプロジェクトを知りますが、最初はその壮大さに脱力し、やっぱり「変わり者」を見る目で傍観しようとします。

 

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しかし、不思議とそのプロジェクトの進捗が気になりだし、頻繁にかずきの町工場に足を運ぶようになっていきます。

終いには会社を早く切り上げて、ダッシュでロケットのために工場へ向かうまで、かずきの夢にのめり込んでいくようになるのです。

 

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その過程をじっくり丁寧に、でもダイナミックに描いており、カナエの心情の変化に「そういうことあるある」と思わず共感したくなっちゃう。

「なんで自分、こんなに夢中になっているんだろう」。

人生でふと訪れる、夢中になれるものとの出会いの様子が、ユーモアたっぷりに描かれている点、素敵です。

 

 

かずきの静かに燃えたぎる宇宙への情熱

明らかに「変わり者」であるかずきは、「変わり者」らしく、変わった夢を抱いています。

その夢こそ「宇宙で映画を上映したい」ということ。

かずきは持ち前の技術を駆使し、淡々とその夢を実現まで推し進めようとします。

そのシーン全体に描かれているのは、「夢を熱く語るかずきの膨大なセリフ」ではなく、「言葉少なに夢に一心不乱なかずきの背中」なのです。

 

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かずきの中に燃えたぎる宇宙映画への情熱を、寡黙なシーンとカナエのリアクション(のめり込み具合)で表現するあたり、恐るべしこのマンガ。

 

 

感想③ 素朴で独特なタッチの絵が癖になる!

 

このマンガの魅力はこの絵のタッチが生み出す独特の世界観。

 

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正直、最初は苦手意識がありました。

なんだろう、クセが強くて内容に入り込むのに少し時間がかかったのは事実です。

 

なのですが、読み進めるうちに、なんだか「癖になっている自分」がいる。。。

世界観が色濃い作品は、入り込むのに時間がかかる反面、一度没入するとなかなか出てこれなくなるものだな、と。

この作品には、いつの間にかその素朴なタッチを好きになっている自分に出会う、不思議な力が宿っています。

 

特にカナエが通うバーのママが、人知れず抱える闇を描いたシーンがオススメです。

個人的に超ハマってしまいました。

チェックしてみてください。

 

 

 

 

『我らコンタクティ』は1巻読み切り!

 

1巻読みきりのマンガです!

興味を持ったその日に読める。

僕も「マンガ大賞2018」の受賞を受けて、その日に読みました。

 

とってもスッキリするマンガなので、ぜひ読んでいただきたいです!

悔しいけど、感動するんです。

癖になるんです。悔しいけど。

 

「ロマン」を忘れた大人の方、必読です!

 

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