【唯一無二の電子書籍】NFT電子書籍とは?メリットと実用例を徹底解説!

NFT電子書籍

さて、皆さんは「NFT電子書籍」というものを聞いたことがありますか?おそらく「NFT!?さらにその電子書籍?」と謎に満ちた存在かと思います。

2023年6月、メディアドゥと早川書房が共同で、2023年6月創刊の「ハヤカワ新書」にて「NFT電子書籍」が付いてくる書籍を発売すると発表しました。創刊の全5作品に、紙の書籍と同じ内容の「NFT電子書籍」がセットで付いてくる「NFT電子書籍付き新書」を発売する、と。紙の書籍と同じ内容のNFT電子書籍というのは、世界初の事例のようで話題になっています。

>> メディアドゥ、世界初の「NFT電子書籍」付き新書を早川書房新レーベル「ハヤカワ新書」創刊ラインナップ5作品で提供

そこで、今回はそんな「NFT電子書籍」について、分かりやすく解説したいと思います。少しでも興味を持った方はぜひ続きを読んでいってください。

 

 

そもそも「NFT」とは?

最近、「NFT」という言葉をよく聞くことがあるかと思いますが、ちょっと難しいですよね。

「NFT」というのは「Non-Fungible Token(代替不可能なトークン)」の略で、デジタルのものに1つ1つ違うアドレスが割り当てられることです。

NFTのイメージ

これによってデジタルのものでもコピーや改ざんができなくなります。これまでは、「NFTアート」と言って、デジタルアートに「NFT」を付与して唯一無二のものであるとして売買されるような事例が多く聞かれました。

この「NFT」を可能にしているのは「ブロックチェーン」という技術です。このブロックチェーンの特徴は、改ざんが非常に困難であること、取引の記録を消すことができないことが、大きな特徴となっています。これまでのデータベースとは違って、管理している側であってもデータをいじることができないのです。これによって改ざんや不正の可能性が限りなくゼロなので、結果として「NFT」が利用可能になるのです。

 

 

「NFT電子書籍」とは? そのメリットを解説!

NFT電子書籍のイメージ

「NFT」について解説したところで、続いて「NFTの電子書籍」とは何なのか。どういうところがスゴいのか、丁寧に説明していきたいと思います。

「NFT電子書籍」とは、文字通り「NFT」の「電子書籍」です。代替不可能な唯一無二の電子書籍ができるということになります。では、その「NFT」がついている「NFT電子書籍」にはどんなメリットがあるのでしょうか?

結論から言ってしまうと、著者や出版社に大きな利益があります。もちろん、読者もこれまでとは違った読書体験ができたり、書籍の二次流通で利益を挙げられる可能性があります。しかし、今回の最も重要なポイントは「書籍の二次流通における著者や出版社への利益還元」です。

どういうことかと言うと、これまでの電子書籍では、購入すると書籍データをダウンロードして読むという形式でした。つまり、誰が購入しても同じデータだったのです。しかし「NFT電子書籍」では、購入者ごとに1つ1つ違うNFTが付与された電子書籍を利用することになります。そのため誰が買ったのか、誰が利用したのかという記録が残ります。したがってこの電子書籍は紙の本と同様に中古のような感覚で二次流通させることができます。ここが一番重要な点です。

「電子書籍の中古?二次流通?そんなことできるの?」と疑問を持たれた方もいるかと思います。例を用いてもう少しわかりやすく説明すると、例えばある書籍の電子書籍に著者のサインをつけて限定販売することができるのです。NFTが付与されているので1冊1冊が紙の本と同じように唯一無二のものなのです。それを購入した人が著者のサイン入りのレア書籍として二次流通させることができるのです。もし購入者が現れた場合、その電子書籍にはNFTで独自のアドレスが割り当てられているため、著者や出版社にその利益の一部を還元することができます。

これがどのくらいすごいことなのかというと、これまで著者や出版社が印税のような形で利益を得るチャンスがなかった紙書籍の二次流通市場約800億円から利益を得ることができるということです。ブックオフやメルカリで中古本として取引されている紙の書籍の数を想像するとその規模がわかりやすいかもしれません。

と言ってもまだまだ「NFT電子書籍」は始まったばかりなので、書籍の種類や発行数はまだまだ少ないのが現状です。ですが、作家さんへの調査から9割以上が興味があり利用してみたいと答えていることから、今後盛り上がりそうな分野だと言えます。刊行から約2週間で定価以上の書籍の売買が成立しているケースもあるようです。中には10万円以上の価格で出品されているものもあるそうです。初版であったり世界でも最初期のNFT電子書籍ということでそのような価格設定にしているのかもしれませんね。

 

 

「NFT電子書籍」を利用する際の3つの注意点

口コミのイメージ

私たちがNFT電子書籍を利用するにあたって注意点が3つほどあります。

  1. 書籍の価格
  2. 利用方法
  3. 二次流通の手数料

です。それぞれに詳しく説明していきます。

 

注意点①:書籍の価格

まず、現在ハヤカワ新書から出ている書籍はだいたい1400円くらいです。一般的な新書が1000円程度であることを考慮すると400円ほど高くなります。しかし、NFT電子書籍が利用可能であるため実際はかなりお得な書籍だと思います。ですから若干高いように見えますが実際はそんなことはないのです。

 

注意点②:利用方法

利用方法ですが、紙の書籍に入っているQRコードを読み取ることでサービスを利用する形態です。読み込んだ先は「FanTop」というサイトで、その中でNFT特典を受け取れます。このサーニスの初回利用時には「FanTop」の会員登録や、「Blocto」というNFTのやり取りに使う暗号資産のサービスに会員登録をする必要があります。この「FanTop」というサービスで書籍の閲覧等を行うのですが、ウェブ版とアプリ版があるようでどちらも使い勝手がいいようです。

 

注意点③:二次流通の手数料

最後に、NFT電子書籍を出品する際ですが、「FanTop」上で行います。この「FanTop」では、出品の際にコンテンツ利用料として490円、取引手数料として200円がかかります。つまり、取引が成立した場合、それらの合計金額である690円を差し引き、残った売上額が出品者の利益となります。

以上のようにどの点も大きく使う意欲を削ぐようなものではありませんが、事前に知っておかないと少し損をした気分になってしまいますよね。これらの点を踏まえた上で実際に利用するか考えてみてください。

 

 

「NFT電子書籍」の可能性

電子書籍の可能性

それでは、NFT電子書籍の仕組みと可能性について詳しく見ていきましょう。

大きく分けて2つの観点でNFT電子書籍の仕組みと可能性について説明します。

 

可能性①:新たな読書体験

現在発売されているNFT電子書籍は、紙の書籍とセットで電子書籍を販売するという仕組みです。そのため外出先では電子書籍で読んで、自宅では紙の書籍で読むなどの使い分けが可能になっています。また、NFT電子書籍あるいは紙の書籍を二次流通させても片方を手元に残すことも可能ですし、そうした点でも新たな読書体験と言えます。

さらにNFT電子書籍は、特典として追加コンテンツを付与することができるのです。すでに発売されている書籍でも対談動画や飲食店を訪問する動画が付属していたりとすでに可能性を示しています。今後期待されるコンテンツとしては、作者のサインや音声コンテンツなどをはじめとして様々あります。さまざまな分野のアーティスト、作家、音楽家、プログラマーなどが協力して新しい組み合わせが生まれる可能性もあります。例えば、NFT電子書籍の小説において、読者が物語に参加することも考えられます。ゲームのように場面ごとに選択を行うことができる要素を組み込むこともできます。これにより、読者は物語を新たな角度から体験することができますし、仕様によっては作者との交流も可能かもしれません。大きな可能性を持っていると言えるでしょう。

 

可能性②:希少性や収益分配

最後に繰り返しになりますが、NFT電子書籍の重要なポイントである希少性や収益分配についてです。これまでの電子書籍とは異なり、電子書籍の所有権がブロックチェーン上で確認可能なため、有名人が所有していた場合などはコレクションとしての価値が出ます。1で説明したようにブロックチェーン技術に裏付けられたNFTでは、電子書籍の情報がトークン(固有の印)として記録されるため、作者や出版社はコンテンツの使用や再販を確認できます。そのため印税などの収益の追跡と自動的な収益分配が可能になります。読者としても作者としてもwin-winな関係になりますね。

 

「NFT電子書籍」の解説・まとめ

NFT電子書籍

NFT電子書籍は、ブロックチェーン技術を用いた新しい読書体験を可能にするものです。利用の際には「FanTop」を介して行いますので、その点はお忘れなく。

あなたが書籍を読み終えて出品することでこれまでは利益を得られなかった作者や出版社に印税という形で利益が入ることで、好きな作家さんを応援するなんてこともできます。

まだ広くは認知されていない「NFT電子書籍」。世界初のデジタルテクノロジーに触れられる絶好の機会です。「NFT電子書籍」はまだ新しい分野ですが、今後発展していく可能性を十分に秘めています。少しでも気になった方はぜひ書店で手に取ってみてください!

また電子書籍を読むための、おすすめの電子書籍ストアを知りたい!という方は、こちらをご覧ください👇

【徹底比較!】電子書籍ストアはどこがベスト?使うなら、この電子書籍!

さらに電子書籍そのもののメリットやデメリットを知りたい!という方は、併せてこちらの記事もご参照ください👇

【電子書籍のメリット・デメリット】紙の本と比較した結論!どっちが良いの?

それでは素敵な電子書籍ライフを!

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