お前は笑うな。

巷の書店員が、日常の「憂さ」を本(漫画・小説)や映画などのエンタメで発散するブログ。

【オススメ漫画】『死役所』が描く「死」のドラマに心揺れる!

 

この世に生きる誰もが必ず通る道であり、人間が生きてゆく上で永遠のテーマとなる、「死」

 

この「死」という重いテーマに切り込んで、人生を深く考えさせる強烈な漫画があり、ぜひオススメしたいと思います。

 

 

『死役所』あずみきし(新潮社)

 

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オススメ漫画『死役所』とは

 

『月刊コミック@パンチ』(新潮社)にて2013年11月号から連載中のあずみきし作の漫画です。

 

『死役所』あらすじ

 

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この世とあの世とのちょうど境目に在る、市役所のような施設。それが「死役所」。

この世で亡くなった者は、この「死役所」に(自動的に)訪れることとなり、ここで自分の死の手続きをします。

市役所さながら、この「死役所」は死因に合わせて「自殺課」「他殺課」「交通事故死課」「老衰課」等それぞれの課に分かれており、亡くなった者は自らの死因に応じて該当課にて手続きを進めてゆきます。

またこの「死役所」の職員も、全員死者。

彼らは皆、同じ理由で死亡しており、どうしてこの「死役所」で職員として働くことになったのか、徐々に明かされていきます。

そもそも「死役所」はどうして存在しているのか…?

「死役所」を訪れる人や職員が、死後に「自分の人生はなんだったのか」と見つめ直す物語です。

 

 

『死役所』をオススメする3つの理由!

 

書店員である僕が超オススメしたい漫画『死役所』。

タイトルからも独創的なセンスを感じますが、内容もとても面白いんです。

そんな『死役所』のオススメポイントを3つご紹介いたします!

 

オススメ① 100人100通りの「死」のドラマに心打たれる!

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この作品のタイトル「死役所」は、前述の通り死んだ人間が手続きをする場所です。

つまり、当たり前のことだけれど、この「死役所」を訪れる人は、この世で何かしらの理由により亡くなった人たち。

彼らの「死」の理由を回想するように、物語が進んでいきます。

100人いれば、死の理由も100通りあって、そこにはそれぞれの人間のドラマがあります。

そのドラマを丁寧に描き、人間を人間たらしめる様々な感情を描き出すさまは、まさにドキュメンタリー。

否が応でも、心揺さぶられます。

 

「死役所」を訪れる人は本当に色々なドラマを背負っています。

 

例えば...

 

いじめを苦に自殺した少年(自殺課)

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(彼の死後、現世では報復による新たな犠牲者が…?)

 

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工場長を助けようとして事故に巻き込まれてしまった女性(生活事故死課)

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(でもその裏には、工場長をめぐる別の陰謀が潜んでいた…?)

 

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妻に先立たれ、一人自宅で孤独死した老人(心臓病死課)

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(ご近所さんとは仲良く付き合っているはずだったが、実は嫌われていて…)

 

 

ご覧の通り、ドキッとする展開、丁寧な感情の描写。

そして何と言っても、それぞれの深いドラマに人生の意味を考えてしまいます。

 

 

 

オススメ② 「死役所」職員の抱える秘密に目が離せない!

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死役所で働く職員は、皆同じ理由で死んでいます。

それは「死刑」

 

現世で重大な殺人事件を引き起こし「死刑」となった人が、この「死役所」で働くことになるのです。

…ってことは、この職員たちは皆、極悪非道な殺人鬼?

(そんな風には見えないけれど。)

 

そうなんです、この「死刑」の裏にも、それぞれのキャラクターの人間ドラマがあります。

彼らが殺人を犯す過程に至ったその理由もまた、非常に切なくなる物語に溢れています。

(まだまだ今現在で秘密を明かされていない職員のキャラクターも多数いますよ!)

 

 

シ村(部署:総合案内)

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この物語の主人公がこの男、シ村。

「死役所」の総合案内を務めています。

細目て何を考えているか分からない印象の彼、口癖は「お客様は仏様ですから」。

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そんなシ村ですが、実は彼は冤罪にて死刑となった人物。

多くを語らない男だけに、彼がどんな事件の冤罪となり、その事件にはどのようなドラマが隠されているのか、

未だに明かされていない秘密です。

 

 

ニシ川(部署:自殺課)

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美人でショートヘアーの彼女は生前、不倫相手を3人殺し、その口を挟みで裂いた連続殺人鬼。

「死役所」での働きぶりは優秀だが、口が悪く自分の過去についても語りません。

彼女もまた生きていた頃のエピソードは明かされておらず、謎が多いキャラクターです。

 

 

イシ間(部署:他殺課)

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スキンヘッドで人情に厚く、涙もろい性格のおじさん。

娘も同然に可愛がっていた姪が、近所の男子たちにレイプされているのを目撃し、娘を救うために彼らを殺してしまいます。

裁判ではレイプの真実を隠していたため、その残虐性だけがクローズアップされ死刑となってしまうのです。

 

 

ハヤシ(部署:生活事故死課)

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若いイケメンの今ドキ男子。

格好はチャラチャラしていますが、時代劇役者だった祖父の影響で古風な口癖が時々垣間見れます。

彼は生前、自分の出生の秘密を知り、そのせいで妻が別の人と子供をもうけていたことに腹を立て、妻とその男、そして子供を殺してしまいます。

 

 

...などなど!

 

その他にも個性的な元「死刑囚」が、職員として登場し、物語はその職員たちのドラマにも迫っていきます。

人を殺めた人間たちの背景を、決して肯定はせず、だけど人間的に描くそのさじ加減に巧みさを感じます。

 

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オススメ③ 短編集のような構成で、読みやすさ抜群!

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この「死役所」は、短編集のような構成で、「死役所」に訪れてきた人々の死のドラマを淡々と語ります。

(1巻で大体3人のドラマを収録)

なので、1つの物語が非常に読みやすい量で完結します。

それだけでなく、この作品のすごいところは、短いページ数の中で1人の死者のドラマを(決して安っぽくなくむしろ)「色濃く」描いているところです!

どの場面を切り取り、どこを省略するかなど、作り込まれた物語だからこそ、このページ数の簡潔さで深い人間ドラマになるんだなと。

 

「死」や「人生の意味」など、非常に難解且つ恒久的なテーマに対し、比較的ライトで簡潔な尺で深い思慮をあたえてくれる良作なのです。

 

ぜひ読んでいただきたい。

 

 

 

隙間じかんでサクッと読める!『死役所』は既刊11巻(2018年8月現在)

 

先ほどもお伝えした通り、非常に簡潔なページ数で、濃いドラマを見せてくれる作品です。

それはつまり隙間の時間でサクッと読めるということ!

 

短編集のような構成なので、1話1話が非常に読みやすい。

 

ただ、もちろん重い話も中には数多く含まれているため、読むタイミングには気をつけた方がいいかもしれません。

 

そしてグロテスク度はそこまで高くありません。

グロい表現が苦手な方でも、読めるレベルだと思います(かくいう僕がそうなので)。

 

オススメ漫画『死役所』は既刊11巻(2018年8月現在)です。

僕は1日で読みきってしまいました。

自分の人生についても、考えるきっかけを与えてくれる作品であり、非常にオススメです!

 

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