映画は基本的に一人で観ることにしています。
(つよがり?いいえ、こだわり。)
『今夜、ロマンス劇場で』
綾瀬はるか・坂口健太郎のW主演映画。
ただ、この手の王道ロマンス映画は、一人で劇場に入りづらいところが否めません。
そんなときは、スマホ片手に
「え、間に合わない?もう先買っちゃうよ?買っちゃうよ?」
と、待ち合わせ相手の存在をほのめかす小芝居をしてからに買うようにしています。
一言でまとめると、「綾瀬はるかが飛び出す映画」。
あらすじ
坂口健太郎演じる映画好きの青年が、「ロマンス劇場」という映画館で古い廃盤のフィルムを見つけ出し上映します。
その映画の中で王女を演じていたのが、そう 綾瀬はるか。
青年は劇中の王女の美しさに見惚れていたところ、突然、映画の中から白黒の綾瀬はるかが飛び出してくるのです。
白黒の世界から来た王女に、色とりどりな現実世界の街々を見せてあげる青年。
2人は恋に落ちるのですが、綾瀬はるかには人に「触れてはいけない」(触れたら消えちゃう)という秘密がありました。
愛する人に触れることができない葛藤の末、2人が選んだ結末とは…。
コテコテのSF、王道ロマンスな設定でした。
だけど、綾瀬はるかの王女が美しすぎて、もうその説得力だけで映画が成り立つ。白米が食える。
SFには基本的に「なんでやねん」と言ってはいけないのがお約束。
王女が映画から出てきたり、白黒のまま街に繰り出したり、受け入れなければ進めません。
ただ、「触れてはいけない」というコンプライアンスみたいな設定がありながら、
綾瀬はるかが人ごみを全力で駆け抜けていくシーンがあり、そこは何とも言えない。
オマージュを語るべく、レビューを漁る。
「映画」を題材にした映画とあって、数々の名作映画のオマージュと思しきシーンがたくさんありました。
かと言って、僕はそこまで映画に精通しているわけではなく、基本的にはオマージュとか全然わかりません正直。
でも「このシーンはこの映画のオマージュで」とか言ってみたい憧れはあるため、映画.com のレビューを漁ります。
付け焼刃も、ひけらかしていれば定着するようで。
『ニューシネマパラダイス』
劇中に登場する古びた映画館「ロマンス劇場」、その中の映写室で映画に夢中になる青年。
やはり『ニューシネマパラダイス』を彷彿とさせます。
史上最高のラストシーンにちなんで、触れられない=キス(シーン)もできない、という点もオマージュかも知れません。
『ローマの休日』
劇中で映画の中の王女は、日々の公務に退屈しお城を勝手に抜け出しちゃう。
そして現実世界にやってきた王女は、坂口健太郎が引く馬車の荷台に乗って街に繰り出します。
『ローマの休日』であることは僕にもわかりましたが、一応レビューをチェック。
『また逢う日まで』
触れてはいけない、という縛りの中で2人はガラス越しのキスをします。
印象的なシーンでしたが、名作『また逢う日まで』のオマージュであることは言わずもがなです。
「言わずもがな」という言葉が好きです。「がな」って何、っていう。
綾瀬はるかが、もう一段階 飛び出して来るサプライズを期待してしまった。
映画の中から綾瀬はるかが飛び出してくる映画、
の中から更に綾瀬はるかが飛び出してくる。
そんなサプライズを期待しました。
それ舞台挨拶じゃん、と一人。
映画の後、どれだけ泣いたかを説明するオンナが嫌い。
エンドロールが終わって明るくなると、必ず
「もうめっちゃ泣いた~~。ハンカチ足りない~~。」
というオンナ。
次からタオル持ってこい。
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