【溶けるように売れた⁉︎】今話題の短編集『夢中さ、きみに。』のクセになる魅力とは!

 
独特の感性と世界観で昨年・今年と漫画界の話題の中心にあり続けている1巻完結(読み切り)漫画があります。
 

『夢中さ、きみに。』和山やま(KADOKAWA)

『夢中さ、君に。』バナー
参照:https://sp.seiga.nicovideo.jp/comic/43222
 
SNSで話題となったストーリーを集めた短編集とのことで、どうやら相当クセになってしまうらしい。
流行り物には乗らないと公言しながらも毎回流されてしまう僕も、案の定ハマってしまった一冊です。
 
 
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今回はこの『夢中さ、きみに。』を紹介します!
 
 

『夢中さ、きみに。』とは

 
まずは漫画『夢中さ、きみに。』について基本的な情報から紹介していきます!
 

『夢中さ、きみに。』あらすじ

夢中さ、君に。サムネイル
参照:https://booklive.jp/product/index/title_id/641332/vol_no/001

気になる君はうしろの席に――。 WEBなどで噂の作品たちが待望のコミックス化。 
話題の作品「うしろの二階堂」は全ページ加筆修正のうえ、30ページ以上の描き下ろし続編を収録。
 

 『夢中さ、きみに。』を読む 

 
「WEBなどで噂の作品たち」とありますが、本作『夢中さ、きみに。』は、元々はTwitterやpixivにて公開されていたショートストーリーがコミックビームの編集者の目に留まったことから、書籍化されたという経緯があるのです。
数々の作品を見てきた編集者が注目するということは、それだけ人を惹き付ける実力がある物語だということ。
いざKADOKAWAから単行本が出版されると、「溶けるように売れ」たという短編集です。さすがです。
 

作者は、和山やま氏

『女の園の星』サムネイル
参照:https://booklive.jp/product/index/title_id/808942/vol_no/001
 
この作品の作者は、Twitterやpixivに「ワヤマ」という名前で数々の作品を公開している、和山やまさん。
1995年生まれの若手漫画家さんです。
現在は祥伝社のコミック誌「FEEL YOUNG」にて『女の園の星』という作品を連載中。
こちらもシュールで飄々とした作風の中に、人間臭さが漂う秀作です。
 

著名な漫画賞を総ナメ状態!

2019年に出版され、すぐさま大きく話題となった本作。
 
同年の年末には
 
『このマンガがすごい!2020 オンナ編』第2位にノミネート!
 
そして、2020年の春には
 
『第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門』の新人賞
『第24回手塚治虫文化賞』の短編賞
 
をそれぞれ受賞し、ふたたび注目を集めました。
 
王様のブランチでも紹介されるなど、まだまだ人気の熱が冷めない一冊です。
 
さっそく読んでみたい方は、こちらの電子書店で読むのがオススメです!

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www.omaeha-warauna.com

 
 

『夢中さ、きみに。』3つの魅力を徹底解説!

 
さて、それでは元書店の僕が本作の魅力を僭越ながら語らせていただきたいと思います!
大きく3つに分けて、その魅力を紹介していきます!
 

魅力①:独特のテンポ感、空気感

本作の魅力は、まず作品全体に漂う独特なテンポ感(世界観)にあります。
独特というと簡単なので掘り下げてみると、なんだか淡々(飄々?)としたテンションがずっと続くのに、どこか重厚感のある物語。
 
このシンプルなタッチの絵が世界観を作っているんだと思います。
 
『夢中さ、君に。』コマ
参照:https://manba.co.jp/manba_magazines/9766
 
どこか懐かしいレトロな感じもするし、今っぽいと言われれば今っぽい。
普遍的にオシャレな絵ですよね。
 
このタッチで描かれるキャラクターたちの朴訥とした雰囲気もまた、本作の独特な世界観の源。
彼らの話す会話のテンポもワードセンスも秀逸です。
 

魅力②:クスッとくる会話劇

この作品は高校生たちの日常を舞台に繰り広げられる会話劇がメインですが、そのセリフがとにかく魅力的です。
 
爆笑!という感じではなく、思わずクスッと笑ってしまうようなシニカルな感じの雰囲気になっています。
 
『セトウツミ』に近いようなローテンションの掛け合いですが、よりシュールで都会的なセンスだと思いました。
『夢中さ、君に。』ワンシーン
参照:https://twitter.com/wymaaa/status/1160203475667439616
 
なんと言っても着眼点が絶妙なんですよね。
 
日常の不条理や、ちょっと変な奴など、注意していないと通り過ぎてしまうようなポイントにフォーカスしているところが面白い。
それらが上手に会話劇化されており、心地よく読み進められるテンポ感になっています。
 

魅力③:ちょっとビターな青春あるある

そしてただシュールな会話劇というだけでなく、青春の苦みや痛々しさなどがユーモラスに描かれているところも本作の魅力。
 
「学校あるある」が随所に散りばめられていて、かつて高校生だった全ての人に刺さる物語になっています。
『夢中さ、君に。』あるある
参照:https://books.rakuten.co.jp/e-book/article/published/5d70a8e6ae26f456275ce90e.html
 
あぁこんな奴いたな〜〜とか
こんなくだらないことを馬鹿みたいにやってたな〜〜とか
呆れながらも懐かしく回想しているような気分に浸れる作品です。
 
どこかで絶対会ったことあるような、クラスに一人はいる感じのキャラクターたちが魅力的で、ついつい自分の学生生活と重ねながら読んでしまいますよ。
 
 

『夢中さ、きみに。』まとめ

『夢中さ、君に。』主人公
 
さて、いかがでしたでしょうか。
 
今もなお「溶けるように売れている」話題の短編集『夢中さ、きみに。』。
スキマ時間で読める手軽さもあって、個人的に超おすすめです。
 
興味を持った方は、ぜひ手にとってみてくださいね!
 

 『夢中さ、きみに。』を読む 

 
それでは素敵な漫画ライフを!

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